日本新聞: ノーベル医学・生理学賞本庶さん一夜明け夫婦で会見

ノーベル医学いがく・生理学せいりがく賞しょう本ほん庶さん一夜いちや明あけ夫婦ふうふで会見かいけん

Oct 2, 2018 12:10

Furigana

ことしのノーベル医学いがく・生理学せいりがく賞しょうの受賞じゅしょう者しゃに選えらばれた京都大きょうとだい学がく特別とくべつ教授きょうじゅの本ほん庶佑たすくさんが、受賞じゅしょう決定けっていから一いち夜や明あけて夫婦ふうふで記者きしゃ会見かいけんを行おこない「研究けんきゅうをやめようと思おもうことは一いち度どもなかった。これまでの成果せいかを後進こうしんの育成いくせいのために還元かんげんしていきたい」と語かたりました。京都大きょうとだい学がく特別とくべつ教授きょうじゅの本ほん庶佑たすくさんは、ノーベル医学いがく・生理学せいりがく賞しょうの受賞じゅしょうの決定けっていから一いち夜や明あけた２に日にち朝あさ、妻つまの滋子しげこさんとともに車くるまで京都きょうと市しにある京都大きょうとだい学がくの会見かいけん場じょうに到着とうちゃくしました。

本ほん庶さんは、待ち受まちうけていた関係かんけい者しゃから「おめでとうございます」という言葉ことばとともに花束はなたばを受け取うけとったあと、妻つまの滋子しげこさんと一緒いっしょに記者きしゃ会見かいけんを行おこない、これまでの研究けんきゅう生活せいかつを振り返ふりかえりました。

この中なかで本ほん庶さんは「これまで家族かぞくの支ささえや研究けんきゅう費ひに恵めぐまれてきて、絶望ぜつぼうして研究けんきゅうをやめようと思おもうことは一いち度どもなかった。これまでの成果せいかを後進こうしんの育成いくせいのために還元かんげんしていきたい」と話はなしていました。

また、妻つまの滋子しげこさんは「家庭かていでの役割やくわりははっきりと分担ぶんたんするなど、夫おっとを支ささえてきた私わたしもうれしく思おもいます。会話かいわしていても中途半端ちゅうとはんぱで終おわらせないなど家いえの中なかでも諦あきらめず、極きわめる姿勢しせいで、そうしたことが受賞じゅしょうにつながったと思おもいます」と話はなしていました。

授賞じゅしょう式しきは、12月つき10日にちにスウェーデンのストックホルムで開ひらかれることになっています。

「ライフサイエンス分野ぶんやの振興しんこうに貢献こうけんしたい」

本ほん庶佑たすくさんは、一夜いちや明あけた２に日にち午前ごぜん、京都大きょうとだい学がくでＮＨＫえぬえいちけいのインタビューに応おうじました。

この中なかで本ほん庶さんは「昨夜さくやは帰かえって風呂ふろに入はいり、食事しょくじをとるなどしていたら、午前ごぜん０ぜろ時じになっていた。妻つまとは、受賞じゅしょうの連絡れんらくの直後ちょくごに電話でんわで短みじかい会話かいわをして以降いこうはまだじっくり話はなしていません」と述のべました。

また、受賞じゅしょうを知しらされた時ときの状況じょうきょうについて「私わたしの知しっているノーベル財団ざいだんの人ひとから連絡れんらくを受うけ『これはフェイクニュースではないよ』と言いわれた。しかし、さらに確認かくにんのメールをお願おねがいし、届とどいたメールを研究けんきゅう室しつに居合いあわせたみんなにみせて『これは間違まちがいないな』と、ようやくその時点じてんで確信かくしんした」と話はなしました。

そして今後こんごについて本ほん庶さんは「ノーベル賞しょう受賞じゅしょう者しゃとしてどういう役割やくわりがあるか理解りかいしていないので、先輩せんぱいの受賞じゅしょう者しゃに聞きいてみたいが、欧米おうべい先進せんしん国こくに比くらべて日本にっぽんはライフサイエンスに投資とうしする割合わりあいが少すくないので、ライフサイエンス分野ぶんやの振興しんこうに貢献こうけんしていきたい」と話はなしていました。

妻つまの滋子しげこさん「ゴルフも研究けんきゅう熱心ねっしん」

会見かいけんのあと本ほん庶佑たすくさんの妻つま、滋子しげこさんは取材しゅざい陣じんの質問しつもんに応こたえて「きのうは夫おっとから『受賞じゅしょうの電話でんわを受うけた』という連絡れんらくをもらい『おめでとうございます』と話はなしました。うれしい驚おどろきでした」と話はなしました。そのうえで夫おっとの本ほん庶さんについて「研究けんきゅう熱心ねっしんで、ゴルフのフォームも同おなじく熱心ねっしんに突き詰つきつめています」と話はなしていました。