開発が
進む新型コロナウイルスのワクチンについて
アメリカ・ニューヨーク
州のクオモ
知事は24
日、「
政府の
意見は
信頼できない」として、ワクチンの
安全性を
独自に
検証する
考えを
示しました。ニューヨーク
州のクオモ
知事は24
日、
記者会見で、
新型コロナウイルスのワクチンの
許可や
承認の
手続きについて、「
政治的、
党派的になり、
人々の
信頼を
失っている」と
懸念を
示したうえで、「
私も
連邦政府の
意見は
信頼しないし、ニューヨーク
州の
住民にも
政府の
意見に
基づいてワクチンを
勧めることはしない」と
述べました。
そのうえで、「政府が安全性の評価を終えた段階で、ニューヨーク州は保健当局が中心になって、独自の委員会を作り、安全性を評価する」と述べ、州として独自に安全性を検証したうえで、住民に接種を推奨する考えを示しました。
新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、トランプ大統領が「10月にも使えるようになる」と繰り返し発言していますが、野党・民主党や専門家からはトランプ政権から規制当局に早期の許可や承認を求める圧力がかかっているという懸念が示されています。
規制当局のトップは「科学に基づいて判断する」と懸念を否定していますが、トランプ大統領は23日の会見で、FDA=食品医薬品局が示す基準に同意しない可能性に言及していて、ワクチン開発をめぐって政治的な対立が深まっています。