栃木県那須町の
那須岳で、
噴火などに
備えた
防災対策に
役立てようと、
電波信号を
出す小型の
機器を
使って
登山者の
人数や
位置を
把握する
実験が
行われています。
この実験は、那須岳が噴火した場合の被害の推定や避難計画の策定に役立てようと、3日から茨城県つくば市の「防災科学技術研究所」が行っています。
登山者に「ビーコン」という電波信号を出す小型の機器を渡し、発信された信号を山頂まで数百メートル間隔で設置された15個の受信機で検知して登山者のおおよその人数と位置をリアルタイムに把握します。
3日は午前6時前から登山道の入り口でボランティアらが登山者に「ビーコン」を配って協力を求め、登山者はリュックサックに付けるなどして山へ入っていきました。
防災科学技術研究所によりますと、同様の実験はこれまでに富士山や御嶽山でも行われたということです。
調査に協力した男性は、「御嶽山の噴火では行方不明者もいるので、必要な取り組みだと思います」と話していました。
防災科学技術研究所火山研究推進センターの宮城洋介主任研究員は「きょう訪れている登山者は那須岳は活火山だという認識があり、たくさんの方が協力してくれている。防災計画などに役立てたい」と話していました。
この調査は4日も行われます。