タイ東部のチャチュンサオ県で11日午前8時すぎ(日本時間午前10時すぎ)、バスと貨物列車が踏切で衝突し、バスが大きく壊れました。
現地の警察などによりますと、この事故でバスの乗客と運転手合わせて18人が死亡し、乗客35人がけがをして病院に運ばれ手当てを受けているということです。
バスにはおよそ60人が乗っていて、仏教の行事に参加するため、隣接する県から現場近くの寺院に向かっていたということです。
事故のあった現場は民家の少ない農村地域で、踏切に遮断機はなく、貨物列車の運転士は、現場のおよそ300メートル手前でバスに気付いてブレーキをかけたものの、間に合わなかったと話しているということです。
現地の警察は現場の状況などから、バスの運転手が踏切に入る際の確認が不十分だった可能性があるとみて詳しい状況を調べています。
現地の日本大使館によりますと、この事故で、これまでに日本人が巻き込まれたという情報は入っていないということです。
衝突の瞬間 バスは一気に向きを変え横倒しに
バスと貨物列車が衝突する瞬間は、現場の踏切の近くに設置された防犯カメラで捉えられていました。
ゆっくりと踏切に入っていったバスに右から来た貨物列車が衝突し、バスは一気に向きを90度変えた直後に横倒しになりました。
また、ブレーキをかけたという貨物列車は、横倒しになったバスの脇をその後もしばらく走り続けている様子もわかり、速度があまり下がらないうちに衝突したことをうかがわせています。