新型しんがたコロナ “増加ぞうか要因よういんと減少げんしょう要因よういんがきっ抗きっこう” 政府せいふの分科ぶんか会かい

提言ていげんでは、現在げんざいの感染かんせん状況じょうきょうについて、感染かんせんの増加ぞうか要因よういんと減少げんしょう要因よういんがきっ抗きっこうしていて大幅おおはばな増加ぞうかが見みられない一方いっぽうで、急激きゅうげきな減少げんしょうも見みられない状況じょうきょうが続つづいているとしています。

具体ぐたい的てきに

▽増加ぞうか要因よういんとしてはなるべく普通ふつうの生活せいかつに戻もどりたいという気持きもちが醸成じょうせいされ活動かつどうが活発かっぱつ化かしていることや、クラスター発生はっせいの場ばも多様たよう化かしていることを挙あげた一方いっぽう、

▽減少げんしょう要因よういんとしては感染かんせんリスクの高たかい場所ばしょや行動こうどうを控ひかえていることなどを挙あげています。

しかし、増加ぞうかと減少げんしょうの要因よういんがきっ抗きっこうしている状態じょうたいはいつ崩くずれてもおかしくなく、実際じっさいに増加ぞうか傾向けいこうを示しめす地域ちいきもありクラスターの連鎖れんさが起おきた場合ばあいには感染かんせんが拡大かくだいするリスクがあるとしています。

そのうえで分科ぶんか会かいでは、

▽政府せいふに対にたいし、どのような具体ぐたい的てきな行動こうどうがリスクが高たかいか詳細しょうさいな分析ぶんせきに基もとづいて示しめすとともに、

▽クラスターからの感染かんせん拡大かくだいを防ふせぐ対応たいおうを早期そうきに行おこなうよう求もとめました。

分科ぶんか会かいの尾身おみ茂しげる会長かいちょうは「今いまの感染かんせん状況じょうきょうの背景はいけいにどんなことがあるのか、これから何なにをすべきなのか説明せつめいすることが専門せんもん家かの責務せきむと考かんがえ提言ていげんをまとめた。政府せいふには、どんな行動こうどうが感染かんせんリスクが高たかくどんな行動こうどうが低ひくいのかわかりやすいメッセージを速すみやかに発信はっしんしていただきたい」と述のべました。

歓楽かんらく街がい対策たいさくの効果こうか分析ぶんせき 具体ぐたい策さくとりまとめへ

営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅくによって、名古屋なごやや福岡ふくおかの歓楽かんらく街がいでは、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいが抑おさえられたと見みられる一方いっぽう、東京とうきょう 新宿しんじゅくでは人出ひとでがあまり減へらず、重点じゅうてん的てきなPCR検査けんさの結果けっか、感染かんせんを減へらすことができたと見みられることが、内閣ないかく官房かんぼうで分析ぶんせきした結果けっか、明あきらかになりました。この結果けっかも踏ふまえ政府せいふの分科ぶんか会かいのワーキンググループは、今月こんげつ中ちゅうをめどに具体ぐたい的てきな対策たいさくをとりまとめることにしています。

これは、政府せいふの分科ぶんか会かいで内閣ないかく官房かんぼうの担当たんとう者しゃが報告ほうこくしました。

それによりますと、ことし8月つきに店舗てんぽへ営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅく要請ようせいが出だされた、

▽名古屋なごや市しの繁華はんか街がい 栄さかえでは人出ひとでが6月つき中旬ちゅうじゅんと比くらべて最大さいだいおよそ45％減少げんしょうし、

▽福岡ふくおか市しの繁華はんか街がい 中洲なかすでは最大さいだいで20％余あまり減少げんしょうしたということです。

どちらの歓楽かんらく街がいでも短縮たんしゅく要請ようせいが出だされた期間きかんに新あらたな感染かんせん者しゃの数かずが減少げんしょう傾向けいこうになっていて「営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅくが功こうを奏そうしたのではないか」としています。

一方いっぽう、東京とうきょう 新宿しんじゅく区くの歌舞伎町かぶきちょうでは営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅく要請ようせいが出だされていた期間きかんに大おおきな人出ひとでの減少げんしょうは見みられなかったものの、感染かんせん者しゃが減少げんしょうしていて「店舗てんぽに対にたいして重点じゅうてん的てきにPCR検査けんさを行おこなったことが感染かんせん者しゃの減少げんしょうにつながったのではないか」と分析ぶんせきしています。

さらに、全国ぜんこくの映画えいが館かんやショッピングセンターなど買い物かいものや娯楽ごらくで外出がいしゅつした人出ひとでと、感染かんせん者しゃ数すうとの関係かんけいを分析ぶんせきしたところ、あまり関連かんれんが見みられず、多おおくの場合ばあい、客きゃくも店みせ側がわも適切てきせつな感染かんせん対策たいさくをとっているためではないかとしています。

歓楽かんらく街がいを起点きてんにした感染かんせん拡大かくだい対策たいさくを検討けんとうしている分科ぶんか会かいのワーキンググループは、この結果けっかも踏ふまえ、どんな対策たいさくをどのタイミングで行おこなうと効果こうか的てきなのか今月こんげつ中ちゅうをめどに具体ぐたい的てきな対策たいさくをとりまとめることにしています。

分科ぶんか会かいの尾身おみ茂しげる会長かいちょうは「歓楽かんらく街がいで、気楽きらくに相談そうだんし検査けんさを受うけられる体制たいせいを整備せいびするなど感染かんせんが広ひろがる前まえに迅速じんそくに予兆よちょうをつかんで対策たいさくを取とれるようにすることが重要じゅうようだ」と話はなしています。