旧ソビエトのアゼルバイジャンとアルメニアによる、
係争地ナゴルノカラバフ
自治州をめぐる
戦闘は、2
度目の
停戦に
合意したあとも
収まらず、
双方が
相手の
停戦違反を
主張する
非難の
応酬となっています。
ナゴルノカラバフ自治州をめぐって大規模な戦闘を続けてきたアゼルバイジャンとアルメニアは、今月10日から停戦することでいったん合意しましたが、その後も戦闘が続いたため、ロシアが再び仲介に入り、18日からの停戦に改めて合意しました。
しかし停戦が発効した数時間後、アルメニア側がアゼルバイジャン軍による砲撃で死傷者が出たと発表したのに続き、アゼルバイジャン側も迫撃砲による攻撃を受けたと公表し、双方が相手の停戦違反を主張する非難の応酬となっています。
双方の死者は、先月27日に最初の軍事衝突が起きてからの3週間余りで、民間人96人を含む合わせて770人近くに上っています。
しかし、2度にわたる停戦合意が履行されないため、停戦の目的とされた捕虜の交換や遺体の引き渡しといった人道的な措置のめども立っておらず、国際社会は懸念を強めています。