27
日未明、
栃木県佐野市で、
住宅の
屋根瓦が
飛んだり
窓ガラスが
割れたりする
などの
被害が30
件以上出ていることが
分かりました。
警察や
消防は
突風による
被害ではないかとみて、
現場の
詳しい状況を
調べています。27
日午前2時半ごろ、
佐野市植上町の
住民から「
隣の
倉庫から
物が
飛んできた」と
消防に
通報がありました。
警察が調べたところ、住宅の屋根瓦が飛んだり窓ガラスが割れたりするなどの被害が、これまでに30件以上確認されているということです。
現場は東武佐野線の佐野駅から南東に2キロほど離れた住宅地で、佐野市によりますと、被害はおよそ1キロ四方にわたって広がっているということです。
警察と消防は、佐野市では当時、大気の状態が不安定だったことや現場の状況から、突風による被害ではないかとみて引き続き被害の確認を進めています。
気象台「大気の状態不安定 引き続き注意を」
宇都宮地方気象台によりますと、27日未明は、台風周辺の湿った空気が栃木県の上空に流れ込み、大気の状態が不安定だったということです。
このため気象台は栃木県内に雷注意報を出して、落雷や竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけていました。
気象台は、しばらくは大気が不安定な状態が続くとして、引き続き注意を呼びかけています。
近所の女性「ふつうではない音で目が覚めた」
建物のひさしが落ちたという佐野市植上町の60歳の女性は「自宅で寝ていたら、ふつうではない音が聞こえて目が覚めた。朝、外に出てみると、建物のひさしが落ちていた。こうした被害は初めてなのでとても驚いている」と話していました。