長崎市の
沖合に
ある軍艦島で、
見学用の
広場からアスベストとみられる
物質が
検出され、
長崎市は、
観光客の
立ち入りを
禁止しました。アスベストとみられる
物質が
見つかったのは、
世界文化遺産に
登録されている「
明治日本の
産業革命遺産」の
構成資産の
1つ、
端島炭鉱が
ある長崎市の
軍艦島に
設けられた
見学用の
3か所の
広場です。
長崎市が7月、検査機関に依頼して調査を行ったところ、3か所の広場からアスベストとみられる繊維物質が検出されたということです。
これを受けて長崎市は、安全を考慮し、7月31日から軍艦島への観光客の立ち入りを禁止しました。長崎市は、ほぼ毎年、調査を行ってますが、これまでにアスベストが検出されたことはなく、天候以外の理由で軍艦島への立ち入りが禁止されるのは初めてだということです。
市は、施設の劣化が原因となった可能性があるとみて、近く出る詳細な調査結果で、検出された物質がアスベストと確定すれば、原因の究明や対策を進めたいとしています。
長崎市観光政策課は、「軍艦島は長崎市の観光資源として情報と価値を発信する場所となっており、再び立ち入りできよう全力を尽くしたい」としています。