黒人女性として初めてノーベル文学賞を受賞したアメリカの作家、トニ・モリスンさんが5日、亡くなりました。88歳でした。
1931年、中西部オハイオ州で生まれたモリスンさんは、出版社での勤務などを経て、1970年に白人の象徴である「青い眼」にあこがれる黒人少女を主人公とした『青い眼がほしい』で作家デビューしました。
その後も一貫してアメリカ社会での黒人の物語を発表し、1987年には奴隷制を背景に3世代にわたる黒人女性の苦難を描いた『ビラヴド』でピュリッツァー賞を受賞しました。1993年に黒人女性として初めてノーベル文学賞を受賞し、アメリカ文学を代表する作家となりました。