蚊が
媒介し、
高熱などの
症状を
引き起こす「
デング熱」の
感染が
東南アジアを
中心に
拡大し、
このうちフィリピンでは、600
人以上が
死亡する
事態となっていて、フィリピンの
保健当局は、
全国的な
流行を
宣言して
警戒するよう
呼びかけています。
デング熱は
蚊が
媒介する
感染症で、
発症すると
高熱や
頭痛、
それに
関節の
痛みなどを
引き起こし、
症状が
重くなると
死亡することもあります。
WHO=世界保健機関によりますと、デング熱はことし、フィリピンやベトナム、マレーシア、シンガポールなど東南アジアを中心に感染が拡大し、去年より患者の数が増えているということです。
特に感染が深刻なフィリピンでは、先月20日までに約14万6000人の患者が確認され、622人が死亡する事態となり、フィリピンの保健省は6日、全国的な流行を宣言して警戒するよう呼びかけています。
首都マニラの周辺から南部にかけての広い地域で流行していて、観光などで多くの日本人が訪れるセブ島を含む地域も、警戒が必要だとしています。
現地の日本大使館は、長袖・長ズボンを着用し、虫よけスプレーなどを使って蚊に刺されないよう注意するとともに、発症した場合は早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。