アメリカでは、
白人の
警察官に
拘束された
黒人男性が
死亡した
事件を
受けて、
抗議の
デモが
各地で
相次いでいます。
一部は
過激化して
略奪や
放火も
起きており、
トランプ大統領は
混乱を
収めるため、
連邦政府からも
軍を
派遣する
用意が
あることを
明らかにしました。
この事件は、
アメリカ中西部ミネソタ
州のミネアポリスで25
日、
黒人男性が
白人の
警察官らに
拘束された
際、
首をひざで
押さえつけられて
死亡したもので、
抗議の
デモが
全米各地で
続いています。
首都ワシントンでは30日、およそ500人の参加者が「警察の人種差別にはもう我慢できない」などと訴えながら、議会に向かってデモ行進しました。
一方、ミネアポリスでは一部の参加者が過激化し、スーパーで商品を略奪したり警察署を放火したりしたため、州政府が午後8時以降の外出を禁止する命令を出しました。
また西部カリフォルニア州でもロサンゼルスで店舗での略奪などが発生し、警察が29日、500人以上を逮捕したと発表したほか、オークランドのデモ会場の近くで連邦政府の建物の警備担当者が何者かに射殺され、警察が捜査を始めました。
こうした状況を受けて、トランプ大統領は30日、記者団に対し「地元当局は厳しく対応しなければならない。もし軍隊の派遣を望むのであれば、われわれの軍は準備ができている」と述べ、混乱を収めるため、州兵に加えて連邦政府からも軍を派遣する用意があることを明らかにしました。