日本新聞: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（10月13日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる13日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

英えい国防こくぼう相しょう対空たいくうミサイルをウクライナに供与きょうよの考かんがえ示しめす

ロイター通信ろいた-つうしんによりますとロシアがウクライナ各地かくちに大だい規模きぼなミサイル攻撃こうげきを行おこなったことを受うけ、イギリスのウォレス国防こくぼう相しょうは、ウクライナに対にたいし巡航じゅんこうミサイルを撃ち落うちおとす事ことができる対空たいくうミサイルを数すう週間しゅうかん以内いないに供与きょうよする考かんがえを示しめしました。

イギリスは今後こんご、さらにほかの種類しゅるいの対空たいくうミサイルやドローン、りゅう弾だん砲ほうも追加ついかで供与きょうよする予定よていだということです。

ウォレス国防こくぼう相しょうは「ロシアはウクライナの市民しみんがいる地域ちいきに対にたいし、無差別むさべつな攻撃こうげきを行おこなった。国くにを守まもろうとするウクライナに対にたいしてさらなる支援しえんが必要ひつようだ」としています。

フランスレーダーや対空たいくうミサイルなどをウクライナに提供ていきょうへ

フランスのマクロン大統領だいとうりょうは、12日にちに出演しゅつえんしたフランスのテレビ番組ばんぐみで、「ここ数すう日にち起おきていることはこの紛争ふんそうの開始かいし以来いらい、これまでになかった局面きょくめんだ。ウクライナの抵抗ていこうを支援しえんする」と述のべ、最さい新鋭しんえいのりゅう弾だん砲ほう「カエサル」の追加ついか供与きょうよとともにドローンやミサイルでの攻撃こうげきから守まもるため、レーダーや対空たいくうミサイルなどを数すう週間しゅうかん以内いないに提供ていきょうする考かんがえを明あきらかにしました。

これは、11日にちにオンラインで開ひらかれたG7＝主要しゅよう7か国かこくの首脳しゅのうによる緊急きんきゅう会合かいごうのなかでウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうが各国かっこくに対にたいして防空ぼうくうシステムの支援しえんを求もとめたことに応おうじた形かたちです。

マクロン大統領だいとうりょうは一方いっぽうで、「これからもプーチン大統領だいとうりょうと話し合はなしあいを続つづけるし、ある時点じてんですべての関係かんけい者しゃがテーブルを囲かこむ必要ひつようがある」とも述のべ、停戦ていせん協議きょうぎの重要じゅうよう性せいも強調きょうちょうしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう防空ぼうくう能力のうりょく増強ぞうきょうのための支援しえんを要請ようせい

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは12日にちに公開こうかいした動画どうがで、「ロシアによるテロが大胆だいたんで残虐ざんぎゃくになるほどウクライナの防空ぼうくう体制たいせいを支援しえんすることがヨーロッパにとって最もっとも重要じゅうような人道的じんどうてきな任務にんむの1つであることがより明白めいはくになる」と述のべ、各国かっこくに対にたいして防空ぼうくう能力のうりょくを増強ぞうきょうするための支援しえんを要請ようせいしました。

そしてウクライナ空軍くうぐんが、ウクライナ南部なんぶでロシアの攻撃こうげきヘリコプター4機きとイラン製せいのドローン10機き以上いじょうを撃墜げきついしたと明あきらかにしたうえで、「前線ぜんせんの周辺しゅうへん地域ちいきでは厳きびしい状況じょうきょうが続つづいている」と述のべました。

さらにゼレンスキー大統領だいとうりょうは世界せかい銀行ぎんこうとIMF＝国際こくさい通貨つうか基金ききんの会議かいぎにオンラインで参加さんかし、「ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうで国内こくない経済けいざいが3分ぶんの1以上いじょう落ち込おちこんでいる」としたうえで、ロシアによる攻撃こうげきで破壊はかいされた学校がっこうや病院びょういん、エネルギー施設しせつなどの修復しゅうふくのために170億おくドル、日本にっぽん円えんにしておよそ2兆ちょう5000億おく円えんが必要ひつようだと訴うったえるなど、経済けいざい的てきな支援しえんを強つよく求もとめました。

ウクライナ原子力げんしりょく公社こうしゃ “ザポリージャ原発げんぱつへの電力でんりょく供給きょうきゅう復旧ふっきゅう”

ウクライナの原子力げんしりょく発電はつでん公社こうしゃエネルゴアトムは12日にち、変電へんでん所しょがロシア軍ぐんのミサイル攻撃こうげきを受うけたことで電力でんりょく供給きょうきゅうが失うしなわれていたザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょについて、ほかの変電へんでん所しょからの送電そうでんに切り替きりかえるなどして電力でんりょく供給きょうきゅうを復旧ふっきゅうさせたと発表はっぴょうしました。

ウクライナのザポリージャ原発げんぱつは、ロシア軍ぐんによるミサイル攻撃こうげきで原発げんぱつに電力でんりょくを供給きょうきゅうする変電へんでん所しょが被害ひがいを受うけたため現地げんち時間じかんの12日にち午前ごぜん9時じごろから電力でんりょく供給きょうきゅうが失うしなわれ、非ひ常用じょうようのディーゼル発電はつでん機きを稼働かどうさせて原子げんし炉ろの冷却れいきゃく機能きのうを維持いじしてきました。

こうした中なか、エネルゴアトムは現地げんち時間じかんの12日にち午後ごご5時じすぎ、ほかの変電へんでん所しょからの送電そうでんに切り替きりかえる作業さぎょうを行おこなうなどして原発げんぱつへの電力でんりょく供給きょうきゅうを復旧ふっきゅうさせたと発表はっぴょうしました。

エネルゴアトムは「なんとか事態じたいの悪化あっかを回避かいひできたが、ロシア軍ぐんはヨーロッパ最大さいだい規模きぼの原発げんぱつやエネルギー関連かんれんのインフラ施設しせつへの攻撃こうげきを続つづけていて、世界せかいはますます原子力げんしりょく災害さいがいの危機ききに近ちかづいている」と重かさねてロシアを非難ひなんしています。

ウクライナドネツク州しゅう知事ちじ “市場しじょうにロシア軍ぐんの砲撃ほうげき 7人にん死亡しぼう”

ウクライナ東部とうぶドネツク州しゅうのキリレンコ知事ちじは12日にち、州しゅう内ないの市場しじょうにロシア軍ぐんの砲撃ほうげきがあり少すくなくとも7人にんが死亡しぼうし、8人にんがけがをしたとSNSで明あきらかにしました。

キリレンコ知事ちじは当時とうじ、市場しじょうには多おおくの人ひとがいたとしたうえで「このような砲撃ほうげきには軍事ぐんじ的てきな道理どうりは何なにもない」とロシア軍ぐんを強つよく批判ひはんしました。

また、住民じゅうみんに対にたいしてドネツク州しゅうから避難ひなんするよう改あらためて呼よびかけました。

ウクライナ大統領だいとうりょう府ふ “大だい規模きぼミサイル攻撃こうげきで市民しみん14人にん死亡しぼう”

ウクライナ大統領だいとうりょう府ふのティモシェンコ副ふく長官ちょうかんは12日にち、SNSに投稿とうこうし、11日にちにロシア軍ぐんが行おこなったウクライナの複数ふくすうの都市としに対にたいする大だい規模きぼなミサイル攻撃こうげきで、市民しみん14人にんが死亡しぼうし、34人にんがけがをしたと明あきらかにしました。

また、別べつの投稿とうこうでは10日にちのロシア軍ぐんの攻撃こうげきで市民しみん23人にんが死亡しぼうし100人にんがけがをしたと明あきらかにしていて、2日間にちかんを合あわせた数かずは、死者ししゃが37人にん、けが人けがにんが134人にんにのぼっています。

英えい情報じょうほう機関きかん「ロシア軍ぐん補給ほきゅうと弾薬だんやくが枯渇こかつし始はじめ兵へいが疲弊ひへい」

イギリスの情報じょうほう機関きかんGCHQ＝政府せいふ通信つうしん本部ほんぶのトップを務つとめるジェレミー・フレミング氏しは11日にち、ロンドンで講演こうえんし、ウクライナへの侵攻しんこうを続つづけるロシア軍ぐんについて「兵力へいりょくと装備そうび面めんで、驚おどろくほどの損害そんがいが出でている。補給ほきゅうと弾薬だんやくが枯渇こかつし始はじめ、兵へいが疲弊ひへいしていることを、われわれもロシア軍ぐんの指揮しき官かんたちも知しっている。兵力へいりょくを服役ふくえき囚しゅうで補充ほじゅうしたり、戦闘せんとう経験けいけんの浅あさい人ひとを何なん万まん人にんも徴兵ちょうへいしたりしていることが、絶望ぜつぼう的てきな状況じょうきょうを物語ものがたっている」と述のべました。

そのうえで「ロシア国民こくみんも、プーチン大統領だいとうりょうによる状況じょうきょう判断はんだんのひどい誤あやまりに気付きづき始はじめている。徴兵ちょうへいから逃のがれようとしても、自由じゆうに移動いどうできない。近代きんだい的てきなテクノロジーや国外こくがいの情報じょうほうに触ふれることが大幅おおはばに制限せいげんされている。そして、彼かれが選えらんだ戦争せんそうによってどれほど大おおきな人的じんてき損害そんがいがもたらされたか実感じっかんしている」と指摘してきしました。

また、フレミング氏しはこの日ひ、公共こうきょう放送ほうそうBBCのラジオ番組ばんぐみでロシアによる核兵器かくへいきの使用しようの可能かのう性せいについて「今いまのところわれわれが理解りかいする基本きほん原則げんそくの内側うちがわにとどまっている。もしその道そのみちを選えらんだ場合ばあい、兆候ちょうこうが覚さとし知ちできることを望のぞむ」と述のべ、今いまのところ核兵器かくへいきの使用しようを示しめす具体ぐたい的てきな情報じょうほうはないとしました。