22日夜の勝利の立て役者、塩見泰隆選手が23日夜の第2戦でも9回に同点ホームランを呼び込みました。
チームのリードオフマンを務める塩見選手は5年目の29歳。昨夜の第1戦は、オリックスのエース、山本由伸投手からのホームラン1本を含む4打数3安打1打点の活躍を見せました。
塩見選手は第2戦の試合前「初戦はできすぎだった。中軸の打席の時にランナーがいる状態を作ることが大事。出塁を意識してやっていきたい」と話し、チャンスメイクに徹する考えを示していました。
迎えた第2戦。塩見選手は2点を先制された直後の3回、第2打席を先頭で迎え、低めのチェンジアップをしぶとくセンター前に運び、塁に出ました。さらに2アウトから、4番の村上宗隆選手がヒットでつなぎ、きのう3安打3打点とともに活躍した5番・オスナ選手に回りましたがライトフライに打ち取られ、得点には結び付きませんでした。
3点差とされた5回も再び先頭で登場。フォアボールを選び、前の打席に続いて出塁しましたが後続が打てませんでした。
塩見選手は7回にも2アウトからヒットを打ち、みたび出塁もここも後が続きませんでした。
それでももうあとがない9回、先頭の宮本丈選手がツーベースヒットを打って反撃ムードが高まる中塩見選手はフルカウントから冷静にフォアボールを選び、この試合4打席連続で出塁。一塁二塁とチャンスを広げ、続く代打・内山壮真選手の同点スリーランを呼び込みました。
試合は延長の末、引き分けたものの塩見選手の“とにかく塁に出る”という姿勢が、最終盤に実を結びました。
8年目の山崎福也投手は昨シーズンは8勝。今シーズンは5勝と勝ち星を減らし、9月20日の登板を最後にクライマックスシリーズも含めて1軍での登板がありませんでした。 およそ1か月ぶりに抜てきされた日本シリーズでの登板に向けて「起用してくれた監督には感謝しかない。日本シリーズという舞台で投げることができるので楽しみながら投げたい」と意気込んでいました。 今夜の試合は立ち上がりからチェンジアップなど変化球を交えて緩急をつけた投球をみせ、第1戦で、エース山本由伸投手を攻略したヤクルト打線に的を絞らせませんでした。 さらに、高校時代から定評のあるバッティングでもチームに貢献しました。山崎投手は、日大三高のピッチャーとして出場した平成22年のセンバツ高校野球では1つの大会の通算最多安打に並ぶ13本のヒットを記録しています。今夜の試合でも「来たボールをフルスイングで全力で振るだけ」と打席に臨み3回、1アウト三塁の場面でタイムリーヒットを打ってみずからのバットで先制点を奪いました。 チームが5回から早めの投手リレーに入ったため山崎投手は4回までの登板となったものの、無失点。「ランナーを背負う場面も多かったが、要所要所をしっかりと抑えることができた。しっかりと自分らしいリズムで投げられたところはよかった」と振り返りました。 試合は9回に追いつかれ引き分けに終わりましたが、指名打者制の無い、セ・リーグの本拠地、神宮球場での試合で、バッティングに定評のある山崎投手が存在感を示しました。
チームは25日から大阪に場所を移しての戦いになりますが「グラウンドの条件などいろいろ変わってくるが、しっかり試合を戦い、攻める野球を見せていきたい」と力を込めました。
引き分けもオリックス先発 山崎が存在感
ヤクルト 高津監督「よく追いついた」