ノーベル賞の授賞式は日本時間の11日午前0時半からスウェーデンのストックホルムの中心部にあるコンサートホールで行われ、化学賞を受賞した吉野彰さんが、スウェーデンのグスタフ国王からメダルと賞状を手渡されました。
このあと市庁舎で開かれた晩さん会には、吉野さんが妻の久美子さんとともに出席し、スウェーデン王室の王族らが並ぶメインテーブルで食事を楽しみました。
日本時間の午前8時ごろ、授賞式と晩さん会を終えて滞在先のホテルに戻った吉野さんは、報道陣から授賞式の感想を尋ねられ「やっとノーベル賞を受賞したという実感が湧いてきました。メダルは箱に入っていてまだ首にはかけていません。持ったときはずっしりと重かったです」と笑顔で答えました。
楽しみにしていたという晩さん会については「料理は日本人がいるからかわさびのような和風な味がありました。おいしかったです。王室の方とも気楽に話せる雰囲気でした」と話していました。
また、妻の久美子さんは授賞式に臨む吉野さんを、どんな思いで見ていたかを聞かれ「とうとうやったねという感じでした」とにこやかに答えていました。
吉野さんは日本時間の今月15日に帰国する予定です。