北朝鮮が
弾道ミサイルの
発射を
続ける中、ロシアの
政府高官は
北朝鮮のミサイル
開発などの
資金源を
断つことを
目的とした
国連の
制裁決議に
基づき、
北朝鮮労働者の
送還を
進めていることを
明らかにし、
決議を
順守する
姿勢を
改めて示しました。
北朝鮮は先月28日に13回目となる弾道ミサイルを発射し、今月7日と14日にはミサイルに関連した実験が行われたことを示唆するなど、ミサイル開発を進める強硬な姿勢を崩していません。
国連は北朝鮮のミサイル開発などの資金源を断つ制裁決議をおととし採択し、この中に盛り込まれた北朝鮮の労働者の送還が今月22日に期限を迎えます。
これについて、北朝鮮に駐在するロシアのマツェゴラ大使は14日、滞在先のウラジオストクで取材に応じ、「北朝鮮の労働者はロシアにとって有益だが帰国していて、ロシアはそのすべてを失おうとしている」と述べました。
ロシアはおととしの時点で、3万人余りが働いていた北朝鮮の労働者を送還する方針ですが、今回の発言は国際社会と足並みをそろえて制裁決議を順守する姿勢を改めて示した形です。
また、マツェゴラ大使は北朝鮮の労働者が利用するウラジオストクとピョンヤンを結ぶ北朝鮮国営のコリョ航空の定期便について、「北朝鮮の労働者がいなくなれば路線はなくなるだろう」と述べ、廃止される可能性を示唆しました。