北朝鮮の
核やミサイル
開発の
資金源を
断つため、
国連は
制裁決議で
各国に対し、22
日までに
北朝鮮の
労働者を
送還するように
求めています。
ただ、
北朝鮮の
友好国・
中国では
依然として
多くの
労働者がとどまっていて、
北朝鮮の
外貨獲得を
黙認する
形になっています。
アメリカ政府がことしまとめた
報告書によりますと、
海外で
働く労働者によって
北朝鮮は
年間数百億円を
得ていて、
中国やロシアを
中心に
合わせて
およそ10
万人が
海外で
働いているとしています。
国連安全保障理事会はおととし、北朝鮮の核兵器や弾道ミサイル開発の資金源を断つため制裁決議を採択し、各国に対し、22日までに自国で働く北朝鮮の労働者を送還するよう求めています。
ところが、先週、北朝鮮と国境を接する中国東北部、遼寧省にある縫製工場では数百人の北朝鮮労働者が働いているのが確認され、期限が迫る中でも送還が進められている様子はありませんでした。
また、北朝鮮の女性従業員が働いているレストランの担当者は、就労ビザではなく観光ビザを毎月更新する方法で、今後も北朝鮮の従業員が働き続けると明らかにしました。
中国外務省は、表向きは国連の決議にのっとって対応するとして送還する立場を示していますが、外貨獲得を黙認する形になっています。