日本新聞: ゴーン被告出国レバノン政府の協力は不透明本人は来週会見か

ゴーン被告ひこく出国しゅっこくレバノン政府せいふの協力きょうりょくは不透明ふとうめい本人ほんにんは来週らいしゅう会見かいけんか

Jan 1, 2020 18:01

Furigana

保釈ほしゃくの条件じょうけんで海外かいがいへの渡航とこうが禁きんじられるなか、中東ちゅうとうのレバノンに入国にゅうこくした日産にっさん自動車じどうしゃの元もと会長かいちょう、カルロス・ゴーン被告ひこくについて、レバノン政府せいふは従来じゅうらいから擁護ようごする姿勢しせいを示しめしてきたことから、日本にっぽんへの身柄みがらの引き渡ひきわたしなどについて、協力きょうりょくを得えられるかは不透明ふとうめいな情勢じょうせいです。一方いっぽう、日本にっぽんの司法しほう制度せいどに批判ひはん的てきだったゴーン元もと会長かいちょうは、来週らいしゅうにも会見かいけんする見通みとおしで、その発言はつげんに注目ちゅうもくが集あつまっています。みずからの報酬ほうしゅうを有価ゆうか証券しょうけん報告ほうこく書しょに少すくなく記載きさいした罪つみなどで起訴きそされ、保釈ほしゃく中ちゅうだった日産にっさん自動車じどうしゃのゴーン元もと会長かいちょうは、「不ふ公正こうせいな日本にっぽんの司法しほうから逃のがれるためだ」として日本にっぽんを秘密ひみつ裏うらに出国しゅっこくし、今いまはレバノンにいることを明あきらかにしています。

レバノン政府せいふは、幼少ようしょう期きをレバノンで過すごし、ビジネスの成功せいこう者しゃとして尊敬そんけいを集あつめるゴーン元もと会長かいちょうを従来じゅうらいから擁護ようごする姿勢しせいを示しめしてきました。

今回こんかいの入国にゅうこくについても、レバノンの治安ちあん当局とうきょくは「合法ごうほう的てきな入国にゅうこくで法的ほうてきな措置そちを取とる必要ひつようはない」としているほか、大統領だいとうりょう府ふの閣僚かくりょうは地元じもと紙しに対にたいし「腐敗ふはい防止ぼうしに関にかんする国連こくれんの条約じょうやくにのっとって、司法しほう手続てつづきはレバノンで進すすめるべきだ」と主張しゅちょうしています。

このため、日本にっぽんとレバノンが容疑ようぎ者しゃの身柄みがらの引き渡ひきわたしに関にかんする条約じょうやくを結むすんでいないなか、日本にっぽんが身柄みがらの引き渡ひきわたしなどを求もとめたとしてもレバノン側がわの協力きょうりょくを得えられるかは不透明ふとうめいな情勢じょうせいです。

一方いっぽう、日本にっぽんの司法しほう制度せいどに批判ひはん的てきだったゴーン元もと会長かいちょうは声明せいめいで「メディアへの対応たいおうを来週らいしゅうから始はじめるのを楽たのしみにしている」として、来週らいしゅうにも会見かいけんする見通みとおしで、日本にっぽんの司法しほう制度せいどや出国しゅっこくの方法ほうほうなどについて具体ぐたい的てきな言及げんきゅうがあるのかどうか、その発言はつげんに注目ちゅうもくが集あつまっています。

レバノンの元もと会長かいちょう宅たく人ひとの出入でいりなどなし

レバノンの首都しゅとベイルートの高級こうきゅう住宅じゅうたく街がいにあるゴーン元もと会長かいちょうの住宅じゅうたく前まえでは、１いち日にち朝あさ、メディア関係かんけい者しゃや警備けいび員いんの姿すがたは見みられましたが、人ひとの出入でいりなどはなく、扉とびらや窓まども閉しめられたままとなっています。

犬いぬの散歩さんぽをしていた近所きんじょに住すむ25歳さいの女性じょせいは、「ゴーン氏しがレバノンに戻もどってきたと聞きき、31日にちも住宅じゅうたくの前まえに来きてみましたが、たくさんの人ひとたちが集あつまっているだけで、住宅じゅうたくの中なかに人ひとけは感かんじられませんでした。以前いぜんもバルコニーに電気でんきがついていることはありましたが、室内しつないの電気でんきがついているのは一いち度ども見みたことがないです」と話はなしていました。

ベイルート中心ちゅうしん部ぶ新年しんねんの祝日しゅくじつで人通ひとどおりはまばら

１月いちがつ１いち日にちはレバノンも新年しんねんの祝日しゅくじつで、多おおくの人ひとは家族かぞくや親戚しんせきに会あいにふるさとに戻もどります。ふだんは、多おおくの人ひとが行き交いきかう首都しゅとベイルート中心ちゅうしん部ぶの大通おおどおりも人通ひとどおりはまばらで、道みちの両りょう脇わきの店みせもほとんどが閉店へいてんするなどひっそりとしています。