ことしの
政局は、
東京オリンピック・パラリンピックのあと10
月には、
衆議院議員の
残りの
任期が
1年となることから、
次の
解散・
総選挙をにらんだ
展開になる
見通しです。
安倍政権は、
新年度予算案を
早期に
成立させ、
経済の
下振れリスクに
備えたいとしているの
に対し、
野党側は、
自民党を
離党した
現職議員の
逮捕などを
受け
攻勢を
強める構えで、
今月召集される
通常国会は
冒頭から
激しい論戦が
繰り広げられ
そうです。
安倍総理大臣の
在任期間は、
去年11
月に
第1次政権と
合わせた
通算で
憲政史上最長となり、
第2次政権としては、ことし
8年目に
入ります。
今月20日に召集される見通しの通常国会で、安倍政権は今年度の補正予算案と新年度予算案を早期に成立させ、経済の下振れリスクへの備えなど新たな経済対策を着実に実施していく方針です。
また、夏の東京オリンピック・パラリンピックを成功に導くため万全を期すことにしています。
さらに、安倍総理大臣は、憲法改正について、「たやすい道ではないが、必ずや私自身の手で成し遂げたい」と意欲を示しています。
これに対し、野党側は、自民党を離党した秋元司衆議院議員の逮捕を踏まえIR=統合型リゾート施設の在り方をただすほか、総理大臣主催の「桜を見る会」をめぐって追及を続けるなど、攻勢を強める構えで、通常国会は、冒頭から与野党の激しい論戦が繰り広げられそうです。
また、立憲民主党と国民民主党は先月27日の幹事長会談を踏まえ、近く、党首が会談することにしていて、党の合流で正式に合意できるかどうかが注目されます。
そして、9月には、安倍総理大臣の自民党総裁としての任期が、また、10月には、衆議院議員の任期が、それぞれ残り1年となります。
安倍総理大臣は、「4選」への総裁任期延長を重ねて否定していますが、自民党内には、国政選挙で勝ち続けていることなどから「4選」を期待する声が根強くあります。
一方、衆議院の解散については、「国民に信を問うべき時が来たと判断すれば、ちゅうちょなく決断する」と述べています。
公明党の山口代表は、東京オリンピック・パラリンピック前の解散は日程的に難しいという見方を示しています。
ことしの政局は、「ポスト安倍」をめぐる自民党内の動きも絡んで、次の解散・総選挙をにらんだ展開になる見通しです。