海外への
渡航が
禁じられていた
日産自動車の
元会長、カルロス・ゴーン
被告が
中東のレバノンに
出国した
問題で、
東京地方検察庁はゴーン
元会長が
不正な
手段で
出国したとして、
出入国管理法違反の
疑いで
保釈中の
住居となっていた
東京 港区の
住宅の
捜索を
始めました。
検察と
警察は、
元会長が
出国するまでの
詳しい経緯を
調べるものとみられます。
日産自動車の
元会長、カルロス・ゴーン
被告(65)は
去年4月に
保釈され
海外への
渡航が
禁じられていましたが、ひそかに
日本を
出国し
先月30
日、
中東のレバノンに
入国したことが
明らかになり、
東京地方裁判所は
元会長の
保釈を
取り消す決定をしました。
この問題で東京地方検察庁は、ゴーン元会長が不正な手段で出国したとして、出入国管理法違反の疑いで保釈中の住居となっていた東京 港区の住宅の捜索を始めました。
ゴーン元会長についてレバノンの治安当局者は、元会長とみられる人物がレバノンに入国した際、元会長の名義のフランスのパスポートが提示されたことを明らかにしていますが、関係者によりますと、日本の出入国在留管理庁のデータベースには、ゴーン元会長が日本から出国した記録はなかったということです。
このため検察と警察は、ゴーン元会長が何らかの不正な手段で出国したと判断し、出入国管理法違反などの疑いで捜査を進めていて、今後、住宅から押収した資料を分析するなどして元会長が出国するまでの経緯を詳しく調べるものとみられます。