海外への
渡航を
禁じられていた
日産自動車の
元会長、カルロス・ゴーン
被告が、トルコを
経由して
秘密裏に
中東のレバノンに
出国した
問題で、
アメリカの
有力紙は、トルコ
当局の
複数の
関係者の
証言をもとに、
元会長が
音響機器用の
箱に
隠れて
日本を
出国したとの
見方を
伝えました。
日産自動車のゴーン
元会長は
保釈中の
海外への
渡航が
禁じられていましたが、「
不公正な
日本の
司法から
逃れるためだ」として、
秘密裏に
日本を
出国し、トルコを
経由して
翌30
日にレバノンに
到着しました。
ゴーン元会長の出国をめぐっては、レバノンのメディアが楽器の箱にまぎれて出国したとの見方を伝えていましたが、妻のキャロルさんはこれを否定しています。
こうした中、アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは3日、トルコ当局の複数の関係者の証言をもとに、ゴーン元会長が音響機器の運搬用の黒い箱に隠れて日本を出国したとの見方を伝えました。
また、ゴーン元会長を乗せたとみられるプライベートジェットの搭乗者名簿には、アメリカのパスポートを持つ男性2人の名前が記載され、2人のパスポートには日本を出国したことを示すスタンプが押されていたということです。
このうちの1人は、かつてアメリカ軍の特殊部隊に所属し、民間の軍事会社と契約していた2009年にアフガニスタンで拉致された
アメリカの有力紙の記者の救出にかかわった人物と同じ名前だと伝えています。
トルコの捜査当局は、ゴーン元会長の移動に違法性が確認されたとして、これまでにプライベートジェットを運航したトルコの民間航空会社の幹部やパイロット5人を逮捕し、元会長の日本出国からレバノン到着までの詳しいいきさつを調べています。