北海道は
平年に
比べて
雪が
少ない状況が
続いていて、
東部の
十勝地方では
風で
農地の
土が
舞い上がり、
視界が
悪くなる「ちり
煙霧」という
現象が、
冬としては
初めて観測されました。
この冬、
北海道の
十勝地方でも
雪が
少なく、
帯広市の
先月の
降雪量は17
センチと
平年の
4割足らずで、
6日の
積雪も
6センチと
平年の26センチを
大きく
下回っています。
例年はこの時期、農地は雪に覆われますが、ことしは土が見えたままになっているところがあちこちにあります。
この土が風によって舞い上がって視界が悪くなり、帯広測候所は6日午前10時40分にちりや細かい砂などが空気中に漂う「ちり煙霧」を観測しました。
測候所によりますと、ちり煙霧は十勝地方では春に観測されることが多く、11月から3月の冬の期間に観測したのは昭和36年に観測を始めて以来、初めてです。
視界不良の影響で道東自動車道は正午ごろから芽室ICと池田ICの間が両方向とも通行止めになりましたが、およそ2時間後に解除されました。
帯広測候所によりますと十勝地方では7日は風が弱まるほか、8日は雪が降る見通しで、6日のようなちり煙霧が起きる可能性は低いということです。