フィリピンの
首都マニラ
近郊で
起きた
火山の
噴火で、
周辺地域では
地割れが
相次いで
確認される
など、
依然として
活発な
火山活動がうかがえることからフィリピンの
火山観測機関は
警戒を
呼びかけています。フィリピンの
首都マニラの
南、
およそ60
キロに
あるルソン
島のタール
火山で
今月12
日に
発生した
噴火では、およそ
4万3000
人が
避難生活を
送っている
ほか、
大量に
降り積もった
火山灰で
農作物に
大きな被害が
出るなど、
影響が
広がっています。
こうした中、フィリピンの火山観測機関「火山地震研究所」は15日、火山の周辺地域で地割れが相次いで確認されたことなどを明らかにし、依然として活発な火山活動がうかがえるとしています。
こうした状況について、タール火山に詳しい名古屋大学大学院の熊谷博之教授は「マグマが上昇することで地面が変形し、地割れが起きている可能性がある」と指摘しています。
火山性地震もこれまでに500回を超えており、フィリピンの火山地震研究所は再び大きな噴火が起きる可能性もあるとして、噴火の警戒レベルを上から2番目のレベル4に維持し、警戒を呼びかけています。