紙の
通帳から
スマートフォン
などで
閲覧するデジタル
通帳に
切り替えた
利用者に、1000
円を
贈呈する
取り組みを
大手銀行が
始めました。
低金利で
経営環境が
厳しい中、
切り替えを
促し、
銀行側が
負担する
紙の
通帳の
維持管理費を
減らすねらいです。
この取り組みは
三菱UFJ
銀行が
始めました。
預金者が
紙の
通帳から
スマートフォン
などで
残高や
明細を
見ることが
できるデジタル
通帳に
切り替えると、10
万人限定で1000
円を
口座に
振り込みます。
東京・
千代田区の
本店では、24
日に
行員が
ATM・
現金自動預け
払い
機にデジタル
通帳への
切り替えを
呼びかけるステッカーを
貼り
付けていました。
この銀行では個人の預金者のおよそ9割が紙の通帳を持っていますが、1口座当たり年間200円の印紙税のほか紙代や印刷代などがかかり、費用は銀行側が負担しているということです。
低金利で経営環境が厳しい中、負担を減らしたいとして切り替えを呼びかけますが、高齢者などにも配慮して希望する場合は今後も紙の通帳を発行するとしています。小宮山貴裕上席調査役は「時代の流れの中で、顧客と銀行の双方にメリットがある取り組みとして進めていきたい」と話していました。
金融機関の間では、窓口やATMを使った振込手数料を値上げするなどインターネット取り引きの利用を増やし、コストを削減しようという動きが広がっています。
顧客は
都内の50代の男性は「紙の通帳はほとんど使わない。デジタルのほうが明細の確認や手続きが便利なので、今後普及していくと思う」と話していました。
一方、横浜市の30代の女性は「紙の通帳になじみがあり、1000円もらえるから変えようとは思わない」と話していました。