日産自動車の
元会長カルロス・ゴーン
被告が
中東のレバノンに
逃亡した
事件の
関係先として、
東京地方検察庁が
弁護を
担当していた
弘中惇一郎弁護士の
事務所の
捜索を
始めたことが
関係者への
取材で
分かりました。
東京地検は
関係する
資料などを
押収し、
逃亡に
至る経緯について
解明を
進めるものとみられます。
中東のレバノンに
逃亡した
日産自動車の
元会長、カルロス・ゴーン
被告(65)について
東京地方検察庁などは
不正な
手段で
出国したとして
出入国管理法違反の
疑いで
捜査を
進めています。
東京地検は元会長の逃亡に協力した人物については犯人隠避にあたる疑いがあるとみて調べていますが、29日午前、この事件の関係先として元会長の弁護を担当していた弘中惇一郎弁護士の東京・千代田区にある事務所の捜索を始めたことが関係者への取材で分かりました。
ゴーン元会長は保釈中、弘中弁護士の事務所でパソコンを使ったり関係者と面会したりしていて、検察は今月8日にも、弘中弁護士の事務所を訪れ、元会長が使っていたパソコンを裁判所の令状に基づいて差し押さえようとしましたが、弁護団は、依頼者の秘密を守るために法律で認められている権利に基づいて、差し押さえを拒否していました。
逃亡後、弁護団は「現時点では自主的に日本に帰る見込みはない」という考えを表明し、弘中弁護士らは今月16日にゴーン元会長の弁護人を辞任しています。
関係者によりますとゴーン元会長は大型のケースの中に身を潜めて出国審査を受けずにプライベートジェットで不正に出国し、逃亡にはアメリカ軍の特殊部隊の元隊員らが関わっていたとみられるということです。
東京地検は29日の捜索で関係する資料などを押収し、逃亡に至る経緯について解明を進めるものとみられます。