強い寒気の
影響で、
北日本から
西日本の
各地で
今シーズンいちばんの
厳しい冷え込みとなりました。
暖冬傾向に
ある中で、
広島市や
和歌山市では
観測史上最も遅い初雪が、
東京の
都心では
観測史上最も
遅い
初氷が
観測されました。
気象庁によりますと、
北日本から
西日本の
上空に
強い寒気が
流れ込んでいる
影響で
各地で
気温が
低くなり、
6日朝の
最低気温は、
北海道旭川市郊外の
江丹別で
マイナス31.6
度、
福島市の
鷲倉でマイナス13
度ちょうど、
新潟市でマイナス3.3
度、
名古屋市で0.7
度、
大阪市で1.9
度などと、
各地で
今シーズンいちばんの
厳しい冷え込みとなりました。
冬型の気圧配置も強まって日本海側を中心に雪が降り、この24時間に降った雪の量は、新潟県妙高市の関山で70センチを超えたほか、札幌市で40センチに達しました。
暖冬傾向にある中で、6日朝にかけては、広島市と和歌山市で観測を始めてから最も遅い初雪が観測されたほか、東京の都心では、今から100年余り前の大正8年に観測を始めてから最も遅い初氷となりました。
日中も各地で平年の気温を下回る寒さが続く見込みで、気象庁は、体調の管理に注意するとともに、雪が降っている地域では積雪や路面の凍結による交通への影響にも注意するよう呼びかけています。
旭川市江丹別で-31.6度
北海道旭川市郊外の江丹別では、6日午前7時の気温がマイナス31.6度を観測し、この冬、道内で最も厳しい寒さとなりました。
地元を流れる江丹別川では、川の水温が気温よりも高いときに発生する「川霧」と呼ばれる現象が起き、川面から湯気のような霧が上がっていました。
また、飲食店の軒先には長さ1メートルほどの大きなつららが下がり、町なかを歩く人は手袋や厚手のコートのフードで寒さをしのいでいました。
自宅の庭で除雪作業をしていた67歳の男性は「マイナス30度ともなると本当につらい寒さです。耳が凍えないよう、フードのコートでしっかり覆うようにしています」と話していました。