日韓の
軍事情報包括保護協定=GSOMIAの
失効が
半月後に
迫る中、アメリカ
国防総省はエスパー
長官が、
韓国を
含むアジア
4か国を
歴訪すると
発表し、
失効直前まで
韓国に
破棄の
決定を
見直すよう
求める方針です。
アメリカ国防総省のホフマン
報道官は
7日の
記者会見で、エスパー
国防長官が
来週13
日から
韓国やタイ
などアジア4か国を
訪問すると
発表しました。
韓国ではソウルで開かれる韓国軍との年次会議に出席し、チョン・ギョンドゥ(鄭景斗)国防相らと会談するということです。
会見でホフマン報道官は韓国が破棄を決めた日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAが半月後の今月23日に失効すれば、北朝鮮や中国に対処するうえでの日米韓3か国の連携に大きな影響が出るとの認識を改めて示しました。
そのうえで「来週の韓国との会談でこの問題が協議されることはほぼ間違いない」と述べ、チョン国防相との会談ではGSOMIAの破棄の決定を見直すよう求めるという見通しを示しました。
またタイのバンコクではASEAN=東南アジア諸国連合の拡大国防相会議に合わせて、日米韓3か国による防衛相会談も行う方向で調整が進められていて、アメリカはGSOMIAの維持に向け、失効の直前まで韓国の説得を続ける方針です。
河野防衛相「破棄されれば誤ったシグナルを周辺国に送ることに」
河野防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「完全にボールは韓国側のコートにあるわけで、韓国側に賢明な判断を求める以外に、われわれとして、特に申し上げることは無い。仮に破棄されたとしても、日本の安全保障に直ちに何か影響があるということはないが、それ以上に、誤ったシグナルを周辺国に送ってしまうというのは、日米韓の連携が必要だというこの時期に、デメリットだ」と述べました。