16
日に
投票が
行われたスリランカの
大統領選挙で、
4年前に
政権の
座を
失った
前大統領の
弟が
連立与党の
候補を
破り、
勝利することが
確実となりました。
中国との
関係を
強化した
前大統領の
外交方針が
復活する
可能性があり、インドや
日本を
含む、
アジアの
安全保障にも
影響を
与えそうです。16
日に
投票が
行われたスリランカの
大統領選挙は、
内戦時代に
暗殺された
大統領の
息子で、
連立与党の
候補のサジット・プレマダーサ
氏と、マヒンダ・ラジャパクサ
前大統領の
弟で、
国防次官を
務めたゴタバヤ・ラジャパクサ
氏の
事実上2人の
争いとなりました。
選挙管理委員会からの公式の発表はまだありませんが、プレマダーサ氏側が敗北を認め、ゴタバヤ氏の勝利が確実となりました。
ことし4月に起きた同時爆破テロ事件を受けて、国民の間にテロ対策の強化を求める声が高まる中、ゴタバヤ氏が治安対策を最優先に掲げたことが勝因の一つとみられています。
兄のラジャパクサ前大統領は、在任中、一族で権力を独占したとして国民から強い反発を受け、4年前の大統領選挙で政権の座を失いましたが、弟の勝利によって再び政治的な影響力を持つことになります。
前大統領は、大規模な港湾施設の誘致など中国との関係を強化しましたが、ゴタバヤ氏もこうした外交方針を復活させる可能性があり、海上交通路の要衝に位置するスリランカの方針転換は、インドや日本を含む、アジアの安全保障にも影響を与えそうです。