先月、
日米の
間で
署名された
貿易協定をめぐって、
アメリカ議会の
公聴会に
出席した
労働界の
代表者らから、
日本からの
輸入車への
制限や
日本の
農業分野の
市場開放など、
次の
交渉に
向けたさらなる
要望が
出されました。
日米の
新たな
貿易協定は、
首脳間の
合意を
経て
先月署名され、
来年1月の
発効を
念頭に
日本側で
国会での
承認を
求める議案が
審議されています。
この貿易協定について20日、アメリカ議会下院で有識者から意見を聞く公聴会が開かれました。
この中でUAW=全米自動車労働組合の幹部は「日本は意図的に為替を操作し、輸出を有利にしているが、今回の協定で為替の問題は扱われていない。貿易赤字の削減に取り組むなら日本からの輸入車の制限が必要だ」と、強硬な対応の必要性を訴えました。
また、アメリカ通商代表部の元交渉官は「コメやバターなどの関税引き下げも必要だ」と述べ、日本の農業分野のさらなる市場開放を求めました。
日米の貿易協定をめぐっては、包括的な協定に向けて交渉が続けられる見通しですが、来年に大統領選挙を控えるトランプ大統領が産業界などからの要望を踏まえて、今後、日本にどのような要求を突きつけてくるのか予断を許さない状況が続きそうです。