日本レスリング
協会の
専任コーチを
務めていた
男性が、JOC=
日本オリンピック
委員会などから
受け取った
報酬の
一部を
前任のコーチに
正当な
理由なく
支払わされたとして130
万円余りの
賠償を
求めて
訴えを
起こしたことがわかりました。
前任の
コーチはNHKの
取材に対し「
正当な
要求だった」と
話しています。
訴えを
起こしたのは、
平成25
年から4
年間、
日本レスリング
協会の
専任コーチを
務めた
男性です。
訴状などによりますと、この男性はJOCなどから1か月につきおよそ27万円の報酬を受け取っていましたが、平成25年に前任のコーチから「本来、自分が受領すべき金銭だ」などと報酬を渡すよう要求され、合わせて130万円余りを渡したと主張しています。
さらにこの男性は、不当な要求だったとして返還を求めたものの当時、前任のコーチ側は「正当な理由があった」として拒んだため、渡した報酬の返還を求めて28日までに水戸地方裁判所龍ケ崎支部に提訴しました。
前任のコーチは千葉県内の高校でレスリング部の監督を務めていて、NHKの取材に対し「受け取ったのは80万円余りであり、当時務めていた高体連の強化委員会の活動費として使用した。レスリング協会の幹部の指示を受けて行ったことで、私的な使い方をしたこともない。正当な要求だ」と話しています。
この問題については日本レスリング協会も把握していて、倫理委員会で関係者に聞き取りを行うなど調査を始めることにしています。