日本新闻: 日銀金融政策決定会合 “副作用に注意しながら緩和策継続を”

日銀にちぎん金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごう “副作用ふくさように注意ちゅういしながら緩和かんわ策さく継続けいぞくを”

Mar 29, 2021 10:03

Furigana

日銀にちぎんが金融きんゆう緩和かんわ策さくの「点検てんけん」を行おこなった今月こんげつ中旬ちゅうじゅんの会合かいごうで、委員いいんからは金融きんゆう緩和かんわの長期ちょうき化かを見据みすえ、金融きんゆう機関きかんの収益しゅうえき悪化あっかなど副作用ふくさようにも注意ちゅういしながら、今いまの大だい規模きぼな緩和かんわ策さくを継続けいぞくすべきという意見いけんが相次あいついでいたことがわかりました。日銀にちぎんは、今月こんげつ19日にちまで開ひらいた金融きんゆう政策せいさくを決きめる会合かいごうで、より効果こうか的てきで持続じぞく的てきな金融きんゆう緩和かんわを実施じっしするための「点検てんけん」の結果けっかを公表こうひょうし、ETF＝上場じょうじょう投資とうし信託しんたくの買い入かいいれの柔軟じゅうなん化かなど、政策せいさくの修正しゅうせいを行おこないました。

この会合かいごうに参加さんかした政策せいさく委員いいんの「主おもな意見いけん」が29日にち公表こうひょうされ、委員いいんからは「この政策せいさく枠組わくぐみが、今後こんご数すう年間ねんかん、金融きんゆう緩和かんわ政策せいさくの基本きほん的てき指針ししんとなることを期待きたいする」など、今いまの大だい規模きぼな緩和かんわ策さくを長期ちょうき的てきに継続けいぞくすることが必要ひつようだとする意見いけんが相次あいつぎました。

一方いっぽうで、ある委員いいんは緩和かんわの長期ちょうき化かで金融きんゆう機関きかんの収益しゅうえきが悪化あっかする中なか、「時間じかんの経過けいかとともに累積るいせきしていく金融きんゆうシステムへの副作用ふくさようもつぶさに評価ひょうかしていく必要ひつようがある」と指摘してきしていました。

また、目標もくひょうとする2％の物価ぶっか上昇じょうしょう率りつの達成たっせいが見通みとおせない中なかで、「企業きぎょうや家計かけいの成長せいちょう期待きたい・インフレ期待きたいの改善かいぜんにつながる企業きぎょうの変革へんかくや、それを支ささえる金融きんゆう機能きのうの強化きょうかを支援しえんすべき」という意見いけんも出だされていました。