学校に
通っていても
教室に
行かない
など、
学校生活になじめない「
不登校傾向」に
あると
思われる
中学生の
割合が、
不登校の
生徒の
3倍に
上ることが
財団法人が
行った
調査で
分かりました。
調査はことし10
月、
日本財団がインターネット
を通じて
行い、
全国の12
歳から15
歳の
中学生、6450
人から
回答を
得ました。
それによりますと、文部科学省が不登校と定義している「病気などの理由を除いて年間30日以上学校を欠席した」と答えた生徒は、3.1%に当たる198人でした。
一方、欠席日数は30日未満だが1週間以上継続して欠席したことがあるとか、保健室や校長室には行くが教室には行かないなどと答えた生徒は、10.2%に当たる660人でした。
日本財団は、学校に通っていても、その生活になじめていない「不登校傾向」にあると思われる生徒は、不登校の生徒のおよそ3倍に上り、全国でおよそ33万人いると推計されるとしています。
学校に行きたくない理由として、疲れる、朝起きられないなど身体的な症状のほか、授業がよく分からない・ついていけない、小学校の時と比べていい成績が取れないなど、学業面での不安も目立ったということです。
子どもの学習支援に詳しく、調査結果を分析した東京大学先端科学技術研究センターの高橋麻衣子講師は「それぞれの生徒が学びやすい環境を作り、それを許容する学級文化を作っていくことが求められる」と述べました。