松竹によりますと、「風の谷のナウシカ」は、来年12月に東京 銀座の新橋演舞場で新作歌舞伎として上演され、主人公の少女、ナウシカを尾上菊之助さんが、皇女クシャナを中村七之助さんが演じます。
「風の谷のナウシカ」は、宮崎駿監督が昭和57年から雑誌で連載を始めた漫画で、その2年後に自身の手で映画化され、代表作の1つとして世界的に知られています。
戦争で文明社会が滅び、汚染された時代を舞台に、ナウシカが「王蟲(オーム)」と呼ばれる生き物などと心を通わせ、苦悩しながらも力強く生きる姿を描いた物語です。
宮崎監督の作品が歌舞伎となるのは初めてで、映画では描かれなかった部分も含め、宮崎監督が13年かけて完結させた全7巻のストーリーを昼夜を通して上演するということです。
漫画の連載を担当し、映画のプロデューサーも務めたスタジオジブリの鈴木敏夫さんは「ナウシカを古典歌舞伎でやる。それがおもしろいと思ったし、どういうものができるのか楽しみです。一観客として楽しませて貰います」とコメントしています。