中国の
研究者がゲノム
編集した
受精卵から
双子を
誕生させたと
主張して
国際的な
問題と
なるなか、
WHO=
世界保健機関は
研究を
行う上での
指針となる
国際的な
基準をつくる
必要が
あるとして、
専門の
委員会を
新たに
設けることになりました。
中国・
南方科技大学の
賀建奎
准教授は、ゲノム
編集と
呼ばれる
技術で
遺伝情報を
書き換えて
双子が
生まれたと
主張していて、
各国の
研究者からは、
事実とすれば
安全性や
生命倫理の
点で
問題が
あるという
指摘が
相次いでいます。
こうした事態を受けてWHOは14日、ゲノム編集の技術をヒトの細胞に用いる際の問題点を科学の面だけでなく、倫理や法律、それに社会的な影響といった面でも検討する専門の委員会を設置すると発表しました。
委員会のメンバーはまだ決まっていませんが、WHOは、検討の対象となる各分野で世界をリードする研究者や専門家を集めたいとしていて、委員会がまとめる報告を国際的な基準づくりに生かしたいとしています。
WHOは、「研究を行う前にリスクなどが十分に検討される体制を整える必要がある」としていて、アメリカなど各国の取り組みを参考にしながら基準づくりを進めていく方針です。