”５ごＧぎが元年がんねん” テクノロジーの見本市みほんいちに各社かくしゃが製品せいひん

このうち韓国かんこくのサムスン電子でんしとＬＧ電子でんしは、年内ねんないに販売はんばいする５ごＧぎが対応たいおうのスマートフォンについて通信つうしん速度そくどが飛躍ひやく的てきに向上こうじょうすることに対応たいおうし、超ちょう高画質こうがしつの映画えいがなどを即座そくざにダウンロードできるとアピールしました。

また５ごＧぎがは、通信つうしんの遅延ちえんが少すくなく、車くるまや道路どうろなどのセンサーとデータをやり取やりとりしながら走はしる自動じどう運転うんてんの車くるまの普及ふきゅうに欠かかせない技術ぎじゅつとされています。

中国ちゅうごくの電気でんき自動車じどうしゃメーカー、バイトンが年内ねんないに生産せいさんを始はじめると発表はっぴょうした電気でんき自動車じどうしゃも、自動じどう運転うんてんを見据みすえて５ごＧぎがに対応たいおうしています。

また、自動じどう運転うんてんの車くるま向むけの半導体はんどうたいを製造せいぞうするアメリカのエヌビディアの担当たんとう者しゃは、「今いまの車くるまは、飛行機ひこうきの中なかのスマートフォンのようなもので、さまざまな機能きのうがあるがつながっていない。５ごＧぎがが実現じつげんすると、車くるまもスマートフォンのようにつながるようになる」と述のべ、期待きたい感かんを示しめしました。

５ごＧぎがをめぐっては、中国ちゅうごくのファーウェイが通信つうしん設備せつびで世界せかいをリードしつつありますが、アメリカのトランプ政権せいけんは、自国じこくや同盟どうめい国こくに対にたいし安全あんぜん保障ほしょう上じょうの理由りゆうからファーウェイの機器ききを使つかわないよう求もとめていて、米べい中ちゅうの対立たいりつが５ごＧぎがの普及ふきゅうに影響えいきょうするかどうかも注目ちゅうもくされています。

５ごＧぎがとは

「第だい５ご世代せだい」を意味いみする５ごＧぎがは、現在げんざいのスマートフォンなどの通信つうしん方式ほうしき、４よんＧぎがに代かわる次世代じせだいの通信つうしん方式ほうしきです。

主おもな特徴とくちょうは３みっつです。

１ひとつ目めは、通信つうしん速度そくどが現在げんざいより10倍ばい以上いじょう速はやくなること。

「４よんＫけい」や「８はちＫけい」といった超ちょう高画質こうがしつの動画どうがや映画えいがなど長時間ちょうじかんの映像えいぞうも、即座そくざにダウンロードできるようになります。

２ふたつ目めは同時どうじに多おおくの機器ききを接続せつぞくできることです。

あらゆるモノがインターネットにつながるＩｏＴの分野ぶんやなどで安定あんていした通信つうしんができるようになると言いわれています。

３みっつ目めは、遅延ちえん、いわゆるタイムラグが少すくないことです。

これは高たかい安全あんぜん性せいが求もとめられる車くるまの自動じどう運転うんてんや遠隔えんかく医療いりょうの普及ふきゅうには欠かかせない特徴とくちょうです。

例たとえば、自動じどう運転うんてん車しゃは、車くるまや道路どうろなどに設置せっちしたセンサーとデータをやり取やりとりしながら走はしるため、急きゅうブレーキをかける際さいにデータの伝送でんそうが遅おくれれば、重大じゅうだいな事故じこにつながりかねません。

５ごＧぎがはこうした特徴とくちょうから、スマートフォンの機能きのう向上こうじょうだけでなく、交通こうつうや医療いりょう、工場こうじょうなど社会しゃかいの広ひろい分野ぶんやに変化へんかをもたらすことが期待きたいされています。

５ごＧぎがのサービスは、日本にっぽんでは来年らいねん2020年ねんに一部いちぶの地域ちいきで始はじまる予定よていです。

アメリカでは、大手おおて通信つうしん会社かいしゃのベライゾンやＡＴ＆Ｔえいてぃ-あんどてぃ-などが、すでに一部いちぶの地域ちいきで試験しけん的てきにサービスを始はじめており、ことし範囲はんいを広ひろげる計画けいかくです。

これに合あわせて、スマートフォンメーカー最大さいだい手しゅの韓国かんこくのサムスン電子でんしは、ことし前半ぜんはんにアメリカで５ごＧぎが対応たいおうのスマートフォンを販売はんばいすることを発表はっぴょうしています。

中国ちゅうごくのファーウェイもことし半なかばには５ごＧぎが対応たいおうのスマートフォンを発売はつばいする計画けいかくを明あきらかにしています。

ただ、通信つうしん会社かいしゃにとっては、新あたらしいサービスに必要ひつような基地きち局きょくなどの通信つうしん設備せつびを整備せいびするのに、巨額きょがくのコストがかかるという課題かだいもあります。

中国ちゅうごくのファーウェイは、通信つうしん機器きき大手おおてのスウェーデンのエリクソンやフィンランドのノキアといったライバル会社かいしゃよりも割安わりやすに、５ごＧぎがの設備せつびを各国かっこくの通信つうしん会社かいしゃに提案ていあんしてきたとされ、事業じぎょうも急速きゅうそくに拡大かくだいさせてきました。

一方いっぽうで、先月せんげつファーウェイの副ふく会長かいちょうがアメリカ政府せいふの要請ようせいを受うけたカナダ当局とうきょくに逮捕たいほされて以降いこう、アメリカやオーストラリアなどでは、安全あんぜん保障ほしょう上じょうのリスクになりかねないとして、ファーウェイの製品せいひんを締め出しめだす動うごきが広ひろがっています。