その結果、呼び名は競技会場などで活動する大会ボランティアと大会スタッフが「フィールドキャスト」、町なかで活動する都市ボランティアが「シティキャスト」に決まりました。
「キャスト」は英語で「配役」を意味し、参加するボランティア一人ひとりに、大会を盛り上げる重要な役割を担ってほしいとの願いが込められています。
投票には3万7739人が参加し、採用された呼び名は、最も多い42%余りの1万6187票を集めたということです。
候補の絞り込みに関わった競泳のシドニーオリンピック代表の萩原智子さんは「『キャスト』ということばがわかりやすく親しみを持ってもらえると期待している」と話していました。
ボランティアのうち20万を超える応募があった大会ボランティアは、来月から順次、面接が行われ、ことし9月ごろまでにおよそ8万人の採用者が決まります。
呼び名の重複「問題ない」
2020年東京大会のボランティアなどの呼び名に決まった「キャスト」という言葉ですが、東京ディズニーリゾートでも働く人を「キャスト」と呼んでいます。また「フィールドキャスト」は、宅配大手のヤマト運輸が一部の集配スタッフについて同じ呼び名を使用しています。
これについて、組織委員会は「商標の上で問題ないことを確認している」と説明しています。