JR岡山駅前で、
毎年、
中学校の
卒業式の
日に
いわゆる「
特攻服」などを
着た
少年たちが
集まって
騒ぐ行為が
繰り返されていることについて、
警察は、
人を
威圧し
不安を
与えているとして、
新たに
補導の
対象に
加え、
帰宅を
促すなどの
対応を
取ることになりました。
岡山市の
JR岡山駅前では、
毎年、
中学校の
卒業式のあと、「
特攻服」や
派手な
刺しゅうの
入った
学生服を
着た
少年が
大勢集まり、
大声で
騒いだり、
記念写真を
撮ったりしていて、
動画投稿サイトにはこうした
映像が
複数、
投稿されています。
こうした行為について、岡山県警察本部が、ことし、新たに補導の対象に加えたことがわかりました。
補導は、検挙とは異なり、飲酒や喫煙などの不良行為を行った少年に対し、警察官が教育的な観点から指導や保護者への連絡を行うものです。
岡山県警察本部は、公の場に「特攻服」などを着て集まる行為は道行く人を威圧し不安を与えているとして、補導すべき行為にあたると判断したということです。
警察は、少年が集まるのを防ぐため、岡山県内の主要な駅の周辺にも警察官を配置する方針で、見つけた場合、帰宅を促したり、保護者を呼んで引き渡したりすることにしています。
一方、岡山県内各地の教育委員会もそれぞれの中学校に対し、こうした行動を取らないよう生徒に指導することを繰り返し求めています。
街の人たちは
「特攻服」を着た少年たちを補導するという警察の対応について、岡山駅前では、評価する声が上がる一方で、「補導までは必要ないのではないか」という声も聞かれました。
70代の男性は、「卒業式の日に特攻服を着た少年たちを見かけたことがあり、周りの人が迷惑そうにしていました。人を不安にさせているので、補導するのは賛成です」と話していました。
また、20代の女性は、「岡山駅は多くの人が利用する場所なので誰もが不快な思いをすることがないようにしてほしい。補導は必要だと思います」と話していました。
一方、40代の男性は、「特攻服などを着て記念写真を撮るだけなら大目に見てあげればいいのではないでしょうか。補導までする必要はないと思います」と話していました。
また、高校1年生の男子生徒は、「卒業の思い出づくりにやっている人が多いと思うので、人に迷惑をかけない範囲なら許してあげればいいと思います」と話していました。