アメリカの
トランプ大統領は、
中東における
過激派組織IS=イスラミックステートの
掃討作戦について、
来週にもISのすべての
支配地域を
制圧したことを
発表するとの
見通しを
明らかにしたうえで、シリアからのアメリカ
軍の
撤退に
改めて意欲を
示しました。
アメリカの
トランプ大統領は
6日、ワシントンで
行われたISの
掃討作戦に
参加する
有志連合の
閣僚級会議で
演説しました。
この中でトランプ大統領は「この2年余りで5万平方キロメートル以上のISの支配地域を取り戻した」と述べ、掃討作戦の成果を強調しました。そのうえで「おそらく来週にはISの支配地域を100%奪還したことが正式に発表されるだろう」と述べ、来週にもISのすべての支配地域を制圧したことを発表するとの見通しを明らかにしました。
そして「シリアにいる勇敢な戦士たちを温かく故郷に迎えることができることを楽しみにしている」と、シリアからのアメリカ軍の撤退に改めて意欲を示しました。
一方、国防総省は、今月4日に発表したISの掃討作戦に関する報告書の中で、ISに対する持続的な圧力が失われれば「ISは半年から1年以内に勢力を取り戻すとみられる」と警告していて、アメリカでは、与党・共和党内からもシリアからの性急な撤退への懸念の声が上がっています。