日本新聞: 航空自衛隊地上配備型迎撃ミサイルPAC3の展開訓練大阪

航空こうくう自衛隊じえいたい地上ちじょう配備はいび型がた迎撃げいげきミサイルPAC3の展開てんかい訓練くんれん大阪おおさか

May 19, 2022 13:05 2

Furigana

北朝鮮きたちょうせんによる弾道だんどうミサイルの発射はっしゃが相次あいつぐ中なか、航空こうくう自衛隊じえいたいの地上ちじょう配備はいび型がたの迎撃げいげきミサイルPAC3の展開てんかい訓練くんれんが大阪おおさかの舞まい洲しゅうで行おこなわれました。

PAC3は、イージス艦かんで相手あいてのミサイルを迎撃げいげきできなかった時ときに、地上ちじょう付近ふきんで撃ち落うちおとすための「最後さいごの砦とりで」と位置いちづけられている迎撃げいげきミサイルです。

航空こうくう自衛隊じえいたいによりますと、近畿きんき圏けんでは滋賀しが県けんと三重みえ県けんの基地きちに配備はいびされていますが、射程しゃていが数すう十じゅうキロと短みじかいことから、落下らっかが予想よそうされる場所ばしょや重要じゅうような施設しせつなどの近ちかくであらかじめ展開てんかいしておく必要ひつようがあり、全国ぜんこくの部隊ぶたいで訓練くんれんが行おこなわれています。

19日にちは、大阪おおさか此花このはな区くの舞まい洲しゅうで訓練くんれんが行おこなわれ、三重みえ県けんの基地きちからレーダーや発射はっしゃ機きなどを搭載とうさいした大型おおがた車両しゃりょう6台だいが到着とうちゃくし、装備そうびを展開てんかいしました。

そして、隊員たいいんが声こえを掛け合かけあいながら発射はっしゃ台だいを立たち上あげたり、レーダーや無線むせん通信つうしんを行おこなうためのアンテナを調整ちょうせいしたりするなど、およそ20分ふんかけて手順てじゅんを確認かくにんしました。

北朝鮮きたちょうせんをめぐっては、アメリカのサリバン大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんが、20日にちからのバイデン大統領だいとうりょうの韓国かんこく、日本にっぽんの訪問ほうもん中ちゅうにも長距離ちょうきょり弾道だんどうミサイルの発射はっしゃや核かく実験じっけんに踏み切ふみきる可能かのう性せいがあるという見方みかたを明あきらかにしています。

訓練くんれんを行おこなった航空こうくう自衛隊じえいたい第だい14高射こうしゃ隊たいの森永もりなが哲也てつや2等とう空そら佐さは「北朝鮮きたちょうせんが類るいを見みないペースで弾道だんどうミサイルを発射はっしゃしている。情勢じょうせいにかかわらず、事ことがあれば速すみやかに必要ひつような体制たいせいをとれるよう訓練くんれんを重かさねたい」と話はなしていました。