埼玉さいたま 鳩山はとやま町まち 350ミリ超ちょうの記録きろく的てき大雨おおあめ 土砂崩どしゃくずれも 厳重げんじゅう警戒けいかい

鳩山はとやま町まちではレーダーによる解析かいせきで午後ごご5時じ50分ふんまでの1時間じかんにおよそ100ミリの猛烈もうれつな雨あめが降ふったとみられ、記録きろく的てき短たん時間じかん大雨おおあめ情報じょうほうが発表はっぴょうされました。

さらに、午後ごご7時じまでの1時間じかんにおよそ100ミリの猛烈もうれつな雨あめが解析かいせきされたほか、午後ごご8時じ10分ふんまでの1時間じかんにはアメダスで110ミリの猛烈もうれつな雨あめが観測かんそくされています。

雨雲あまぐもは隣となりの東ひがし松山まつやま市しにも移うつり、午後ごご6時じ30分ふんまでの1時間じかんと午後ごご7時じ50分ふんまでの1時間じかんにそれぞれおよそ100ミリの猛烈もうれつな雨あめが解析かいせきされました。

さらに、鳩山はとやま町まちの北きた、嵐山あらしやま町まち付近ふきんでも午後ごご7時じ10分ふんまでの1時間じかんにおよそ110ミリの猛烈もうれつな雨あめが降ふったとみられます。

鳩山はとやま町まちの西側にしがわにあたる越生おごせ町まち付近ふきんでは午後ごご8時じまでの1時間じかんにおよそ100ミリの猛烈もうれつな雨あめが降ふったとみられます。

雨雲あまぐもはしだいに南東なんとうへ移動いどうし、午後ごご8時半じはんまでの1時間じかんに毛呂山もろやま町まち付近ふきんでおよそ120ミリの猛烈もうれつな雨あめが降ふったと見みられるほか、午後ごご8時じ50分ふんまでの1時間じかんには坂戸さかど市し付近ふきんで1時間じかんにおよそ100ミリの猛烈もうれつな雨あめが降ふったと見みられます。

午後ごご10時じまでの1時間じかんには埼玉さいたま県けん狭山さやま市し入間いるま川がわで108ミリの猛烈もうれつな雨あめが観測かんそくされました。

土砂どしゃ災害さいがいや浸水しんすいの危険きけん性せいが急激きゅうげきに高たかまる状態じょうたいが続つづいています。

夜間やかんで周囲しゅういの状況じょうきょうもわかりにくくなっています。

むやみに外そとに出でるのはかえって危険きけんな場合ばあいもあります。

少すこしでも安全あんぜんを確保かくほするようにしてください。

なぜ猛烈もうれつな雨あめがこれほど降り続ふりつづいているのでしょうか。

気象庁きしょうちょうによりますと、12日にちは日本海にほんかいにある低てい気圧きあつに向むかって南みなみから暖あたたかく湿しめった空気くうきが流れ込ながれこみ、上空じょうくうには寒気さむけが南下なんかして北きた日本にっぽんから西日本にしにほんの広ひろい範囲はんいで大気たいきの状態じょうたいが不安定ふあんていとなり、各地かくちで雨雲あまぐもが発達はったつしました。

埼玉さいたま県けんでは夕方ゆうがたから発達はったつした雨雲あまぐもがかかり続つづけ、鳩山はとやま町まちや嵐山あらしやま町まち、越生おごせ町まち、東松山ひがしまつやま市し、それに坂戸さかど市し付近ふきんでレーダーによる解析かいせきでおよそ100ミリから120ミリの猛烈もうれつな雨あめが相次あいついで降ふったとみられ、気象庁きしょうちょうは「記録きろく的てき短たん時間じかん大雨おおあめ情報じょうほう」を相次あいついで発表はっぴょうしました。

これについて気象庁きしょうちょうは埼玉さいたま県けんの周辺しゅうへんでは東ひがし寄よりの風かぜと、南みなみ寄よりの風かぜがぶつかり合あって風かぜが収束しゅうそくし、局地きょくち的てきに積乱雲せきらんうんが発達はったつしていると分析ぶんせきしています。

特とくにこれまでの雨量うりょうが360ミリを超こえた鳩山はとやま町まち周辺しゅうへんでは風かぜが収束しゅうそくし続つづけることで発達はったつした雨雲あまぐもが滞留たいりゅうするように同おなじ場所ばしょにかかり、猛烈もうれつな雨あめが降り続ふりつづいているとみられるということです。

気象庁きしょうちょうは埼玉さいたま県けんではこの後のちしばらくは発達はったつした雨雲あまぐもがかかり続つづけるおそれがあるとして厳重げんじゅうな警戒けいかいを呼よびかけています。

厳重げんじゅうな警戒けいかいが必要ひつようです。

短みじか時間じかんに猛烈もうれつな雨あめが降ふると、低ひくい土地とちでは降ふった雨あめが排水はいすいできなくなり、浸水しんすいが発生はっせいすることがあります。

浸水しんすいが始はじまる前まえの早はやめの避難ひなんが大切たいせつです。

ただ、浸水しんすいが始はじまっている中なかでの移動いどうは危険きけんです。

外そとに避難ひなんするのが難むずかしい場合ばあいは、自分じぶんのいる建物たてものの高たかい階かいに移動いどうするなど身みを守まもる行動こうどうを取とってください。

線路せんろや道路どうろなどの下したを通とおる「アンダーパス」は大雨おおあめで冠水かんすいしやすく、気付きづかずに車くるまが入り込はいりこみ乗のっていた人ひとが死亡しぼうする事故じこもたびたび起おきています。

大雨おおあめの中なかで車くるまの運転うんてんはなるべく控ひかえてください。

比較的ひかくてき川幅かわはばの狭せまい「中小ちゅうしょう河川かせん」では、短時間たんじかんの激はげしい雨あめでも水位すいいが急激きゅうげきに上昇じょうしょうし、氾濫はんらんの危険きけん性せいが高たかまることがあります。

気象きしょう情報じょうほうのほか、川かわの水位すいいの情報じょうほうや自治体じちたいの避難ひなん情報じょうほうを確認かくにんし、早はやめの避難ひなんを心こころがけてください。

すでに氾濫はんらんが発生はっせいし、安全あんぜんに避難ひなんすることが難むずかしくなった時ときには、近ちかくの頑丈がんじょうな建物たてものや、自宅じたくの高たかい場所ばしょに移動いどうするなど、少すこしでも安全あんぜん性せいを高たかめる行動こうどうを取とるようにしてください。

また、大雨おおあめとなっている中なかで川かわの様子ようすを見みに行いくことも危険きけんなので、控ひかえるようにしてください。

短みじか時間じかんに猛烈もうれつな雨あめや非常ひじょうに激はげしい雨あめが降ふると、山やまの斜面しゃめんなどの地中ちちゅうにしみこむ前まえに地表ちひょうを雨水あまみずが流ながれ、表面ひょうめんの土どを削り取けずりとって土石流どせきりゅうが発生はっせいしやすくなります。

また、激はげしい雨あめでなくても、長時間ちょうじかん、雨あめが降り続ふりつづくと地中ちちゅうに大量たいりょうの水みずがしみこみ、崖がけ崩くずれや地じすべりが起おきやすくなります。

すでに大雨おおあめとなっている地域ちいきでは地盤じばんが緩ゆるんでいるため、雨あめが弱よわまっても土砂どしゃ災害さいがいが発生はっせいするおそれがあります。

「土砂どしゃ災害さいがい警戒けいかい情報じょうほう」や自治体じちたいの「避難ひなん指示しじ」などが発表はっぴょうされていなくても、土砂どしゃ災害さいがいが起おきることがあります。

土砂どしゃ災害さいがいが発生はっせいする直前ちょくぜんには、▽斜面しゃめんから小石こいしが落おちてくる、▽斜面しゃめんに亀裂きれつができる、▽斜面しゃめんから突然とつぜん水みずが湧わき出だす、▽「山鳴やまなり」や「地響じひびき」などの異常いじょうがみられることがあります。

こうした現象げんしょうに気きがついた場合ばあいには直ただちに安全あんぜんを確保かくほしてください。

斜面しゃめんや渓流けいりゅうなどには近ちかづかず、頑丈がんじょうな建物たてものの高たかい場所ばしょに早はやめに避難ひなんするのが最もっとも安全あんぜんです。

ただ、周辺しゅうへんが浸水しんすいするなど外そとへの避難ひなんがかえって危険きけんな場合ばあいは、▽建物たてものの2階かい以上いじょうに避難ひなんしたり、▽斜面しゃめんと離はなれた側がわの部屋へやに移動いどうしたりするなど、少すこしでも安全あんぜん性せいを高たかめる行動こうどうを取とるようにしてください。