これについて、バイデン大統領は「正義がもたらされた。テロの指導者はもういない」と述べて、成果だと強調しました。
そのうえで「アメリカに危害を加えようとする者たちよ、よく聞け。われわれは常に警戒を怠らず行動し、アメリカ人の安全を確保するために必要なことを行っていく」と警告しました。
この攻撃による市民の犠牲者はいないとしています。
ザワヒリ容疑者は、2001年のアメリカ同時多発テロ事件の計画に深く関わったとされ、事件の首謀者のオサマ・ビンラディン容疑者が2011年に殺害されたあと、指導者となっていました。
ザワヒリ容疑者は、ことし5月にもアメリカを非難する内容の動画を公開し、アメリカ政府は、拘束に直接つながる情報の提供者に最大で2500万ドルの懸賞金を出すとしていました。
エジプト出身の元医師で、地元のイスラム過激派組織を率いて1990年代後半にオサマ・ビンラディン容疑者を指導者とする国際テロ組織アルカイダに加わりました。 資金を管理したり活動の基本理念を構築したりしてビンラディン容疑者が最も信頼する側近の一人となり、アルカイダのナンバー2としての地位を固めます。 ザワヒリ容疑者は、2001年のアメリカ同時多発テロ事件のあとアメリカ軍などによるアフガニスタンへの攻撃が始まると隣国パキスタンとの国境地帯に逃れたとみられます。 2011年5月にビンラディン容疑者が潜伏先のパキスタンでアメリカの軍事作戦によって殺害された後、後継者としてアルカイダの最高指導者になります。 ザワヒリ容疑者は指導者になった後もアメリカなどへの攻撃を呼びかける声明を繰り返し出す一方で、その動向が伝えられることはなく、たびたび死亡説も流れました。 最近ではことし5月にもアメリカを非難する内容の動画を公開し、アメリカは懸賞金をかけてザワヒリ容疑者の行方を追っていました。
タリバンは、この攻撃とザワヒリ容疑者の殺害の関連については明らかにしていませんが「国際原則に反し、アメリカやアフガニスタン、地域の利益に反するものだ」として攻撃を強く非難しています。 タリバンは、ザワヒリ容疑者が率いるアルカイダと密接なつながりを維持してきたとみられていて、武器の提供や軍事訓練などで日常的に連携してきたと指摘されています。
ザワヒリ容疑者とは
タリバン “首都カブールの住宅に米が空爆” 強く非難