日本新聞: 「尊い命守れず本当に後悔」児相職員女児虐待死裁判

「尊とうとい命いのち守まもれず本当ほんとうに後悔こうかい」児こ相しょう職員しょくいん女児じょじ虐待ぎゃくたい死し裁判さいばん

Feb 28, 2020 18:02 2

Furigana

千葉ちば県けん野田のだ市しで小学しょうがく４よん年生ねんせいの女の子おんなのこを虐待ぎゃくたいし死亡しぼうさせたとして傷害しょうがい致死ちしなどの罪つみに問とわれている父親ちちおやの裁判さいばんに、児童じどう相談そうだん所しょの担当たんとう者しゃが証人しょうにんとして呼よばれ「被告ひこくから訴うったえると言いわれ、精神せいしん的てきに追い詰おいつめられそうになった。尊とうとい命いのちを守まもれず、本当ほんとうに後悔こうかいしている」と証言しょうげんしました。千葉ちば県けん野田のだ市しの栗原くりはら勇一郎ゆういちろう被告ひこく（42）は去年きょねん１月いちがつ、小学しょうがく４よん年生ねんせいだった長女ちょうじょの心こころ愛あいさん（当時とうじ10）に冷水れいすいのシャワーを浴あびせ続つづけて死亡しぼうさせたなどとして、傷害しょうがい致死ちしなどの罪つみに問とわれています。

千葉ちば地方ちほう裁判所さいばんしょで開ひらかれた28日にちの裁判さいばんでは、心こころ愛あいさんを担当たんとうしていた児童じどう相談そうだん所しょの職員しょくいんが証言しょうげんし「心こころ愛あいさんの様子ようすを確認かくにんするため訪問ほうもんした際さいに、被告ひこくから『訴うったえる』と言いわれ、精神せいしん的てきに追い詰おいつめられそうになった。守まもられるべき尊とうとい命いのちを守まもれなくて本当ほんとうに後悔こうかいしている」と述のべました。

また、被告ひこくからの暴力ぼうりょくを心こころ愛あいさんから打ち明うちあけられた小学校しょうがっこうの当時とうじの担任たんにん教諭きょうゆも法廷ほうていで証言しょうげんし「心こころ愛あいさんは『お父おとうさんにたたかれた。頭あたまや背中せなか、首くびを蹴けられた。いまも痛いたい』と泣なきながら打ち明うちあけていた。せっぱ詰せっぱつまって伝つたえているようで、涙なみだをポロポロ流ながしていた」と述のべました。