去年1月、千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛さん(当時10)が自宅の浴室で死亡しているのが見つかった事件では、父親の勇一郎被告(42)が冷水のシャワーを顔に浴びせ続けて死亡させたなどとして傷害致死などの罪に問われています。
これまでの裁判で、被告は傷害致死の罪などについて起訴された内容の一部を否認しています。
4日午後からは被告人質問が始まり、弁護士が沖縄から野田市に転居したあと長時間、心愛さんを立たせるなどしたかについて問うと、被告は「立っているように言ったことは一度もないです」と答えました。
さらに、弁護士が「なぜ、心愛さんが『立たされた』と言ったと思うか」と質問すると、「傷つけてしまうからこれ以上言えません」と述べましたが、再度、弁護士から聞かれると、「うそをついていると思いました」と述べました。
さらに心愛さんが小学校のアンケートで訴えた被告からの暴行について思い当たることがあるかと質問されると、「ありません。心愛が、されてもないのにうそを書いたと思います。うそを書いた理由は分かりません。夜、寝相が悪くて毛布をかけ直したのを勘違いしたのかも知れません」と述べて否定しました。
被告人質問は5日と6日も行われます。