日本政府が
韓国からの
入国者に
指定場所での
2週間の
待機を
要請すること
などを
決めたことに
強く
反発する
韓国政府は
6日、「
非友好的であるだけでなく
非科学的だ」などとして
日本の
大使に
抗議し
撤回を
求めました。
韓国外務省の
関係者は
7日にも
相応の
措置が
打ち出されるという
見通しを
示しました。
韓国のカン・ギョンファ(
康京和)
外相は
日本政府が
5日、
韓国からの
入国者に
指定場所での
2週間の
待機を
要請すること
などを
決めたことについて、
6日午後、
韓国に
駐在する
日本の
冨田大使を
呼んで
抗議しました。
この席でカン外相は「今回の措置は非友好的であるだけでなく非科学的であり、日本政府が客観的事実と状況を直視して速やかに撤回することを強く求める」と述べ、日本側が応じない場合、相互主義に基づく措置を講じざるをえないという考えを強調しました。
これに対し、冨田大使は「正確かつ直ちに東京に報告したい」と述べました。
また、韓国外務省の関係者は記者団に対し、日本政府の措置が来週9日から実施されるのを前に7日にも相応の措置が打ち出されるという見通しを示しました。
一方、カン外相は、新型コロナウイルスの感染者が中国に次いで多い韓国に対する国際社会の懸念を払拭(ふっしょく)するため、駐在する各国の外交官を集め、韓国政府の取り組みについて英語で説明しました。
この中でカン外相は「わが国は、他国と比べても優れた診断能力があり、1日に1万8000件の検査を行うことができる」と述べ、効果的な対策が取られているとアピールしました。
茂木外相「あくまで感染拡大を防止する観点」
日本政府が決定した水際対策の強化に韓国が抗議していることについて、茂木外務大臣は記者会見であくまで感染拡大を防止する観点で行っているものだとして理解を求めました。
この中で茂木外務大臣は「韓国で感染者が急激に増え、6000人を超えているのは事実であり、その事実に基づいて日本国内の感染症の拡大を防止する観点から取っている措置だ。外交上の観点や、ほかの問題に関連づけて取っている措置ではない」と述べました。
そのうえで「これは時限措置として実施しているもので、何らかの形で日韓関係に悪影響を及ぼすとは考えていない」と述べました。