韓国政府は、
来月末の
南北首脳会談に
向けて
日程や
議題などを
話し合うため、
今月29日に
軍事境界線にあるパンムンジョム(
板門店)で
閣僚級会談を
開くことで
北朝鮮と
合意したと
発表しました。
韓国と
北朝鮮は
10年半ぶり
3回目と
なる南北首脳会談を、
来月末に
軍事境界線にあるパンムンジョムの
韓国側の
施設で
開催することになっています。
この首脳会談の日程や議題などを話し合うため、韓国政府は北朝鮮側に対して、今月29日にパンムンジョムの北朝鮮側の施設で閣僚級会談を開くことを提案していました。
これについて韓国統一省は24日、北朝鮮側から提案に応じるという通知があったと発表しました。
閣僚級会談には北朝鮮のピョンチャンオリンピックへの参加などについて合意したことし1月の閣僚級会談のときと同様、韓国側からチョ・ミョンギュン(趙明均)統一相が、北朝鮮側から韓国との窓口機関である祖国平和統一委員会のリ・ソングォン委員長がそれぞれ出席するということです。
韓国政府としては、閣僚会談を通じておよそ1か月後に迫った首脳会談に向けた具体的な準備を加速させたい考えです。
南北の芸術団が共演で合意
韓国のベテラン歌手やアイドルグループなどで構成される芸術団が北朝鮮に派遣されるのに先立ち、22日から会場の設備などを確認するためにピョンヤンを訪れていた韓国の視察団が24日、韓国に戻るため経由地の中国・北京に到着しました。
視察団に加わった韓国大統領府の関係者は空港で報道陣の取材に応じ、ピョンヤン滞在中に北朝鮮側と協議した結果、南北の芸術団が共演することで合意したということです。
公演の日程は、来月1日に韓国側が単独で公演したあと、3日には南北共演で行われる見通しで、韓国から派遣される人数も当初発表されたおよそ160人より増える見込みだとしています。
また、芸術団の公演タイトルは「春が来る」に決まったということで、南北は来月末に控えた首脳会談に向けて融和ムードを高めたい考えです。
一方、24日は北朝鮮外務省でヨーロッパを担当するキム・ソンギョン局長が、ピョンヤンから北京の空港に到着しました。キム局長の行き先や滞在日程などの詳細は明らかになっていませんが、キム局長は今月18日までスウェーデンを訪れていたリ・ヨンホ外相に同行していた人物です。
北朝鮮の外交当局はこのところ動きを活発化していて、各国の外交関係者が注視しています。