国土交通省福岡空港事務所によりますと、乗員乗客合わせて165人にけがはなかったということで、全員機体から降りてバスで空港ターミナルに移動しました。
その後、機体を移動させる作業が終わったため、およそ2時間半後の午前10時半すぎに滑走路の使用が再開されました。
78便が欠航
国土交通省福岡空港事務所によりますと、滑走路が一時閉鎖された影響で、福岡空港を発着する国内線と国際線の合わせて78便が欠航したということです。
また、福岡空港に着陸するはずだった便のうち、22便が長崎や北九州などほかの空港に行き先を変更したということです。
乗客「機内で大きな混乱なし」
パンクした旅客機に乗っていた大阪の22歳の女性は「着陸して少し進んだところでかなり揺れました。そのあと、機長から『前輪が破裂しました』とアナウンスがありました。特に機内で大きな混乱はなかったと思います」と話していました。
また、19歳の男子学生は「着陸して最初に後輪が着いたときは、ふつうでしたが、そのあと、前輪が着いてから機体全体が揺れはじめ、そのままゆっくり止まりました。1時間くらい機内にいましたがみんな携帯をいじったりして落ち着いていました」と話していました。
空席求める長い列
福岡空港では多くの便が欠航するなどしているため、各航空会社のカウンターの前には空席を求める人などで長い列ができていました。
また、別の経路で目的地へ向かえないか、スマートフォンで検索する人たちの姿も多く見られました。
このうち、子どものバレーボール大会の応援のためピーチ・アビエーションの便で那覇へ向かう予定だったという熊本の40代の男性は「欠航になったので、ほかに手段がないか探していますが、見つかりません。あしたの午前中まで那覇行きの便は満席で、試合には間に合いそうにありません。しかたないですね」と残念そうに話していました。
また、学会に出席するため福岡から那覇に向かう予定だったという長崎の女子大学生は「ピーチ・アビエーションの便を予約していましたが、搭乗の2分ほど前に欠航になってしまいました。別の空港から那覇へ飛ぶ便を探して、見つかれば早めにいきたいが、運賃が高い便しか見つかりません。飛行機がパンクするなんて今まできいたことがなかったので、びっくりしました」と話していました。