日本新聞: 副業・兼業を行う人過去最高の744万人に

副業ふくぎょう・兼業けんぎょうを行おこなう人ひと過去かこ最高さいこうの744万まん人にんに

Apr 8, 2018 16:04

Furigana

本業ほんぎょうとは別べつに仕事しごとをする副業ふくぎょうや兼業けんぎょうを行おこなっている人ひとは、過去かこ最高さいこうの７なな４よん４よん万まん人にんに達たっしたと見みられることがわかりました。これは、フリーランスで働はたらく人ひとの実態じったいについて調しらべている業務ぎょうむ委託いたくの仲介ちゅうかい会社かいしゃ「ランサーズ」が、ことし２月にがつに全国ぜんこくの３さん０ぜろ０ぜろ０ぜろ人にん余あまりを対象たいしょうに行いった調査ちょうさから推計すいけいしました。

それによりますと、副業ふくぎょうや兼業けんぎょうを行おこなっている人ひとは７なな４よん４よん万まん人にんで、３さん年ねん前まえの調査ちょうさと比くらべ２に１いち１いち万まん人にん増ふえて過去かこ最高さいこうとなりました。

このうち最もっとも多おおかったのが、自宅じたくでもできるインターネット向むけの記事きじの執筆しっぴつやパソコンのデータ入力にゅうりょくなどの業務ぎょうむで１いち６ろく５ご万まん人にん、次ついで、営業えいぎょうや企画きかくなどを行おこなう業務ぎょうむの１いち３さん７なな万まん人にんでした。

政府せいふは多様たような働はたらき方かたを実現じつげんしようと、企業きぎょうに副業ふくぎょうや兼業けんぎょうを促うながす方針ほうしんを打ち出うちだしていて、ことしは「副業ふくぎょう元年がんねん」とも言いわれています。

一方いっぽう、経団連けいだんれんは企業きぎょうの機密きみつ情報じょうほうが漏もれるリスクがあることなどを理由りゆうに慎重しんちょうな姿勢しせいを示しめしていて、企業きぎょうの間まで副業ふくぎょう・兼業けんぎょうを認みとめる動うごきが広ひろがるか注目ちゅうもくされます。

大だい企業きぎょうでも副業ふくぎょう・兼業けんぎょう認みとめる動うごき

ＩＴ企業きぎょうやベンチャー企業きぎょうだけでなく、最近さいきんは大手おおて企業きぎょうでも副業ふくぎょうや兼業けんぎょうを認みとめる動うごきが相次あいついでいます。

日にち用品ようひん大手おおてのユニ・チャームゆにちゃ-むは、本業ほんぎょうの就業しゅうぎょう時間じかんや午前ごぜん０ぜろ時じ以降いこうに働はたらかないことなどを条件じょうけんに今月こんげつから社員しゃいんの副業ふくぎょうを認みとめる制度せいどを導入どうにゅうしました。

新生しんせい銀行ぎんこうも、本業ほんぎょうで競合きょうごうする金融きんゆう機関きかんなど、情報じょうほう漏ろうえいのリスクがある企業きぎょうで働はたらかないことなどを条件じょうけんに、今月こんげつから副業ふくぎょう・兼業けんぎょうを認みとめています。

いずれの会社かいしゃも、社員しゃいんが新あらたな知識ちしきや人脈じんみゃくなどを得えて本業ほんぎょうにも生いかせるメリットがあるとして副業ふくぎょうや兼業けんぎょうを認みとめたとしています。

専門せんもん家か「企業きぎょうのルール作づくりが重要じゅうよう」

働はたらき方かたなどについて詳くわしい日本にっぽん総合そうごう研究所けんきゅうじょの山田やまだ久ひさ主席しゅせき研究けんきゅう員いんは「働はたらく側がわと企業きぎょう側がわの双方そうほうにとってプラスにするためには、何なにでも副業ふくぎょうを認みとめるのではなく、よい副業ふくぎょうと悪わるい副業ふくぎょうとを線引せんひきするためのルールを各かく企業きぎょうが作つくっていくことが大事だいじだ。働はたらく側がわが過労かろうにならないよう健康けんこう管理かんりをする方法ほうほうや、本業ほんぎょうをおろそかにしない方法ほうほうを確立かくりつすることが特とくに必要ひつようだと思おもう」と話はなしています。