東京電力は、
福島第一原子力発電所2号機の
内部で
撮影された
映像を
加工してつなぎ
合わせ、
格納容器内部の
全体像がわかる
画像にして
分析しました。
容器の
底には、
堆積物が
周りより
高く
積もった
場所が
少なくとも2か所あり、
東京電力は、
核燃料が
複数の
経路から
溶け
落ちた
可能性があるとして、さらに
調査することにしています。
東京電力は、
福島第一原発の
事故で
溶け
落ちた
核燃料の
取り出しに
向けて
行った
2号機の
調査で
撮影した
画像を
加工し、つなぎ
合わせた
画像にして
分析しました。
格納容器の底の付近では、小石や粘土のような堆積物が全体的に積もっていて、核燃料を束ねる装置の一部が確認された付近では、堆積物が格納容器の底から70センチほど積もっているということです。
さらに、別の場所では、柱のような装置のそばで、周りより堆積物が高くなっているところがあります。これらは、核燃料と構造物が混じり合った「燃料デブリ」の可能性があるということで、東京電力は、核燃料が複数の経路から溶け落ちた可能性があるとして、今後、改めて調査することにしています。
また、3号機の格納容器の内部を立体的に再現した映像も公開されました。
容器の底の真ん中付近の堆積物が周りより高くなっていることがわかり、東京電力は、事故で落下した装置の上に「燃料デブリ」などが積もった可能性があるとしています。
東京電力は、今回の画像から「燃料デブリ」が溶け落ちた経路を解明する手がかりを得たとして、どの号機からどのようにデブリを取り出すか、来年度決めることにしています。