新潟県の
五頭連峰に
登山に
出かけたまま
行方不明になっている
親子について、
捜索願が
家族から
出される
およそ9時間前に、
遭難した
可能性があると
駐在所の
警察官が
連絡を
受けていたことがわかりました。
警察官は
相談の
段階だと
判断し、
警察署には
報告せず
1人でパトロールしていましたが、
新潟県警は「
初動の
遅れにつながり
不適切だった」として
家族に
謝罪しました。
新潟市北区の
会社員、
渋谷甲哉
さん(
37)と、
長男で
小学1年生の
空くん(
6)は、
今月5日、
新潟県阿賀野市の
五頭連峰に
登山に
出かけたまま
戻らず、
行方が
分からなくなっています。
警察は、これまで、今月6日の午後6時ごろに渋谷さんの家族が阿賀野警察署に捜索願を届け出たことを受けて、捜索活動を始めたと説明していました。
しかし、そのおよそ9時間前の午前9時20分ごろに、遭難した可能性があると、駐在所の60代の警察官が家族から連絡を受けていたことがわかりました。
駐在所の警察官は「届け出をしてはどうか」と言ったものの、家族が「捜してみる」と話したため、相談の段階だと判断し、阿賀野警察署に報告せず、1人でおよそ2時間、パトロールしていたということです。
捜索活動に向けた準備が結果的に遅れたことについて、新潟県警は「人命に関わることであり捜索活動を組織対応すべきだった。初動の遅れにつながり不適切だった」として、渋谷さんの家族に謝罪したということです。
警察と消防は、11日も40人の態勢で親子の行方を捜すことにしています。