イランで、
11日、
イスラム教の
金曜礼拝のあと
デモが
行われ、
核合意から
離脱した
アメリカや、シリアに
展開するイランの
軍事施設に
空爆を
行ったイスラエル
に対する
反発が
高まっています。イラン
核合意から
アメリカが
離脱を
表明してから
初めてと
なる金曜日の
11日、イランの
首都テヘランで、
礼拝を
終えた
人たち
数千人が
通りに
出て
デモを
行いました。
参加者たちは「アメリカを倒せ。イスラエルを倒せ」と叫びながら行進し、アメリカの国旗を燃やす人たちの姿も見られました。
21歳の大学生の男性は「日頃からイランの製品を使うなど国民が団結すれば、傲慢な国々に対抗できます。辛抱は必要かもしれませんが、誇りは決して失いません」と話していました。
また、その前の日にはイスラエルが隣国シリアに展開するイラン革命防衛隊の施設などを空爆したことから、この日の礼拝では、保守強硬派の聖職者が「イスラエルが愚かなふるまいをするなら、都市が破壊されることになるだろう」と激しい言葉で非難しました。
イランは来週、ヨーロッパ3か国と協議して核合意の維持が国益にかなうのか見極めることになりますが、核合意そのものに不満を持つ国内の保守強硬派が非難を強めることも予想されます。