沖縄の
南に
ある台風の
周辺から
湿った
空気が
流れ込んでいる
影響で、
西日本を
中心に
大気の
状態が
不安定になり、
各地で
激しい雨が
降っていて、
気象庁は
土砂災害や
川の
氾濫などに
警戒するよう
呼びかけています。
台風は
1日には
暴風域を
伴い
沖縄地方に
接近する
見込みで、
暴風や
高波にも
警戒が
必要です。
気象庁の
観測によりますと、
台風7号は、
午後3時には
沖縄の
南の
海上をゆっくりと
北北西へ
進んでいます。
中心の
気圧は992ヘクトパスカル、
中心付近の
最大風速は23
メートル、
最大瞬間風速は35メートルで、
中心の
東側390
キロ以内と
西側280キロ
以内では
風速15メートル
以上の
強い風が
吹いています。
台風は、このあと発達しながらやや速度を上げて北寄りに進み、1日午後には、暴風域を伴って沖縄地方にかなり接近する見込みです。
日本海に停滞する前線に向かって、台風の周辺から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、西日本では大気の状態が不安定になっているほか、日中、気温が高くなった東日本や北日本でも局地的に雨雲が発達しています。
午後5時までの1時間には、国土交通省が岩手県奥州市に設置した雨量計と、京都府宇治市に設置した雨量計でいずれも40ミリ、福岡県が宮若市に設置した雨量計で35ミリの激しい雨を観測しました。
これまでの雨で、山口県や福岡県、岩手県では土砂災害の危険性が非常に高まり、自治体が避難勧告などを出す目安とされる「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。また、山口県宇部市を流れる厚東川は、氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えています。
湿った空気の流れ込みが続くため、西日本を中心に2日にかけて大気の不安定な状態が続き、各地で激しい雨が降るおそれがあるほか、沖縄地方には台風周辺の発達した雨雲がかかって、1日は1時間に70ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。
1日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、沖縄地方と四国で200ミリ、九州南部で150ミリ、九州北部で100ミリと予想され、さらに2日夕方までの24時間に、沖縄地方と四国で100ミリから200ミリの雨が降ると予想されています。
気象庁は土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。
また、台風の接近に伴って沖縄では猛烈な風が吹く見込みで、1日にかけての最大風速は沖縄地方で30メートル、奄美地方で22メートル、最大瞬間風速は35メートルから40メートルに達すると予想されているほか、波の高さは、沖縄・奄美で6メートルから8メートルの大しけとなる見込みです。気象庁は暴風や高波にも警戒するよう呼びかけています。